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おやぢロックの友:アウトテイク

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おやぢロックの友:アウトテイク
ブログ紹介
池田英樹(1967年、北海道生まれ、東京在住、デザイン業)
好きな音楽のこととか、映画のこととか、なんかユルユルなことをメモ的に書いてみます。日記はムリ。自己紹介ったって、あとは何だ、好きなものでも書いておくか。アメリカン・ロックとか、西部劇全般、クリント・イーストウッド、サム・ペキンパー・・・おやぢ臭いな。えーと、ルーシー・リューが好き。
そうだ、あと、女子ソフトボールを応援してます。

■ブログにメアドは載せない方がいいらしいけどね。
travis@inter7.jp
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そうじゃなくての男

2012/01/29 20:12
話しかけてきたのは、その男の方だった。
そしてぼくは、ものの数十秒で、その男の口癖が、
「そうじゃなくて」
だと気付いた。

「(S)そうじゃ(N)なくて」と言う男を、仮に(SN)とする。

SN「今年は野球の開幕が楽しみでならないんですよ」
——野球の話題か。ここは探りを入れてみる。
ぼく「ベイスターズがどう変わるかね……」

SN「いや、そうじゃなくて、メジャーリーグの方なんですよ」
——出ました最初の「そうじゃなくて」。となると話題はダルビッシュ。
ぼく「あ、やっぱりレンジャースですか?」

SN「そうじゃなくて、マリナーズを応援しようと思って」
——そっちか。
ぼく「でも、川崎はマイナーから上がって来ますかね」

SN「そうじゃなくて、岩隈が行ったでしょ。アイツがどこまで勝つか」
——岩隈だったか。今のはぼくのミスだ。
ぼく「ずっとメジャーリーグのファンですか?」

SN「そうじゃなくて、オレは長嶋ファンだったの」
——巨人ファンだったか。ぼくよりいくつか年上なんだろう。
ぼく「長嶋さんの現役時代は、ほぼ覚えてないんですよ」

SN「そうじゃなくて、巨人の監督になった時は嬉しくってね」
——あ、監督時代でいいの?
ぼく「監督時代なら、ぼくも夢中でテレビ見てましたよ」

SN「そうじゃなくて、オレはスポーツ中継はなんでも好きなんですよ」
——いまのは「そうじゃなく」ないだろ。
ぼく「ぼくも、なでしこは見ましたよー」

SN「そうじゃなくて、テニスが好きなんですよ」
——なるほどね、今話題の錦織選手か。
ぼく「ニシコリって、ニッコリみたいでいいすよね」

SN「そうじゃなくて、昔からテニス中継が好きなんですよ」
——昔ってどのくらい?
ぼく「伊達さんは昔から好きでしたね。グラフに勝った時は泣きました」

SN「そうじゃなくて、マッケンローが好きだったの」
——え?そんな昔かよ!

この不思議な会話は、初めはぼくが何か言うたびに否定されてしまうので、
なんだか噛み合わないなと思ったが、これはこれで、面白くなってきた。
SN氏と新しい漫才でも作っているかのようだ。
少し疲れるけどね。
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栗山千明『サーカス』考 その2

2012/01/22 00:44
さて、栗山千明『サーカス』後半。

08)決定的三分間
椎名林檎による変則的なブギー。なんだけど、ここまで声を加工しちゃうと。ファンは栗山千明の声が聴きたいのに、ここまで声をいじくっちゃうと、誰が歌っても……。まあアルバム中盤のアクセント的にはいいのかな。

09)深海
BUCK-TICKによる楽曲だが、予想外に(失礼)美しくシンプルなバラード。タイトル通り、深い海の底をゆっくりと彷徨うようなイメージ。

10)可能性ガール
ここから最後まで、アップテンポなロック4連打。
日本のロックはこのパターンも多いよな、と思ったら布袋寅泰の曲だった。それだけ布袋さんが売れっ子ってことなのか。こういう、音で埋め尽くされたようなアレンジは、僕はあんまり……。でも、いしわたり淳治の歌詞がいい。「打破ラッタ打ッ打ッタ」というフレーズがとくに。

11)五穀豊穣ROCK
Theatre Brookの佐藤タイジによる、いかにもなファンクロック。
楽曲はメチャメチャかっこいいが、栗山千明にこのボーカルスタイルは、やや無理があるような気がする。

12)Ladies&Gentlemen
続いてまたまたファンキーな、アメリカのロックバンド、サード・アイ・ブラインドによる楽曲。このバンド、まだやってたのか。ここ数年ノーチェックだった。でも相変わらず腰の入ったサウンド。

13)New Moon Day
アルバム最後を飾るスケールの大きなロックは、ヒダカトオルによる楽曲。ちょっと80年代のアメリカン・ハードロックを思い出してしまったよ。

以上全13曲。栗山千明が座長のロックンロール・サーカスに、国内外のアーティストが楽曲を提供。この引力が、栗山千明の凄さなんだと思う。
「可能性ガール」とは、まさに栗山千明。
今度はまた、ぜひ映画で、あるいは舞台で、そのお姿を。
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栗山千明『サーカス』考 その1

2012/01/19 01:25
栗山千明のファースト・アルバム『サーカス』のデラックス・エディションが発売された。昨年発売されたものに新曲を追加収録、さらにDVD付きの限定盤ときたか。今まで買いそこなっていたので、こいつを購入。そりゃDVDも欲しいでしょ。
『サーカス』は椎名林檎、浅井健一ほか、総勢10組のアーティストが楽曲を提供し、非常にロック色の強いアルバムとなっている。僕は普段、日本のロックはあまり聴かないので、これがどのレベルなのか分からないが、少なくとも栗山千明のファンとして、とても気に入っている。
以下、曲ごとに簡単な感想を。ただし僕は日本のロックにはトンと疎いので、いかにも椎名林檎を知ってます、的な書き方をしたものの、全体的にかなり薄ぼんやりした知識とイメージで書いてます。
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01)ルーレットでくちづけを
ロックバンド9mm Parabellm Bulletによる楽曲。僕は日本のロックによくある、この「ズッタカズッタ」というスカ系のビートが苦手で、イントロが始まってすぐに、またこのパターンか、と思ってしまう。でもメロディは昭和歌謡的な哀愁も。まあ、勢いがあって1曲目にはいいかな。

02)月夜の肖像(ドラマ『「秘密諜報員エリカ』の主題歌)
椎名林檎による楽曲。演奏は東京事変。「呼び醒まして わたしの本当の才能」という歌い出し。よく言った椎名林檎。ボーカルもかわいくて良い曲。
この曲は、今回のデラックス・エディションで追加された曲ということだが、これがあるとないでは、アルバムの印象はかなり変わるかも。

03)口にしたLOVE
オーストラリアのロックバンド、JETによる楽曲、作詞はいしわたり淳治。
最新型ロックサウンドにかわいい歌詞。ボーカルも超キュート。「♪クチニシテシマウト」というフレーズのメロディと声が悶絶級にかわいい。

04)青春の瞬き
椎名林檎によるバラード。ストリングスも入ってくる美しい曲。
「僕らは」という男性の人称で、歌わしてしまう椎名林檎のセンス。

05)おいしい季節
一聴して椎名林檎とわかるメロディ。椎名林檎と栗山千明は相性がイイ。もしくは、僕は椎名林檎が好きなのかも。歌の上手さも際立つ名曲。

06)コールドフィンガーガール
続いて、これも一聴して浅井健一とわかるロックンロール。途中から、ややボリュームを落として浅井健一のボーカルが重なってくる。このダブルボーカルが、ゾクゾクするほどカッコイイ。

07)ミライノ・ヒカリ
その勢いを引き継ぐような、氏原ワタル(DOES)によるロックンロール。浅井健一の曲よりもややソフトで、典型的なガールズロックという感じか。

ここまでで前半7曲。まさかの、次回へ続く。
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宇宙人ポール

2012/01/15 22:47
シネ・リーブル池袋にて『宇宙人ポール』を観た。
リーブルの日割引につき、1000円。

イギリス映画『ホット・ファズ』などの、サイモン・ペッグとニック・フロスト・コンビの脚本・主演によるSFコメディ。監督はグレッグ・モットーラ。

イギリス人の(たぶん売れない)SF作家クライヴ(ニック・フロスト)と、イラストレーターのグレアム(サイモン・ペッグ)は、アメリカで開催されるSFマニアの祭典のような「コミコン」に参加。
二人は念願のアメリカ旅行を満喫しようと、キャンピングカーを借りてUFOスポット巡りに出る。
そんなある夜、ネバダ州「エリア51」付近で、二人は逃亡中のエイリアンを同乗させることになった……。

またしても、オタク臭プンプンの映画。なんだけど、これは『E.T.』や『未知との遭遇』を見てオトナになった、僕ら世代の映画でもある。日本人の僕らにとっては、藤子・F・不二雄作品を彷彿とさせる、心優しい面もある。

そう、これは意外と、と言っては失礼かもしれないが、笑ってドキドキして最後はホロリとする、どストレートなエンターテイメント映画だった。
それでいて、やっぱりミニシアターがよく似合う、この不思議な味わい。

そうして見終わった人は、必ずこう思うはずだ。
「シガーニー・ウィーバーが、あの場面で出てくるとはね!」
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野球の国

2012/01/14 01:28
あと奥田英朗のエッセイ二冊。

奥田英朗『延長戦に入りました』(幻冬舎文庫)。ブックオフで150円。

奥田さんが小説家になる前に「モノ・マガジン」で連載していたという、スポーツネタのエッセイ。
スポーツをテレビ観戦して気になったことを、自身の体育授業での経験などを交えて書く。面白いっちゃ面白いが、あまり感心せず。
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奥田英朗『野球の国』(光文社文庫)。ブックオフで150円。

これはいい。ちょっと風変わりな紀行エッセイ。
旅の目的は、地方球場で野球を見ること。
沖縄でのキャンプ見学から始まり、松山「坊っちゃんスタジアム」でヤクルト×中日にヤジを飛ばし、さらには台湾遠征で、初の海外公式戦となったダイエー×オリックスの、熱烈な歓迎ぶりに感動。東北でイースタンリーグを観戦し、九州でマスターズリーグを応援する。
テレビの野球中継では決して感じられない、地方球場の味わい。
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奥田さんは、旅先で観光地には目もくれず、地元の人々と酒を飲み交わすこともなく、ひたすら野球。そしてマッサージ。少しだけグルメ。
時間が余ったら、どうするか。奥田さんは決まって地方映画館で、映画を見るのである。うーん、ますます共感。

  一面がサトウキビ畑のなだらかな丘を登っていくと、稜線の向こうに、
  森が徐々に姿を現してくる。ああ、あの中に野球場があるのか——。
  そう思っただけで、じんときた。

いい。今すぐ地方球場に行きたい。ただし僕の場合は女子ソフトボール観戦だけど。僕も女子ソフトボールを追いかけて、仙台や名古屋や京都に行ってきたが、今年も行こう。たくさん行こう。
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シネマと書店とスタジアム

2012/01/12 15:26
プロのライターじゃないので、悩むのもおかしいんだけど、もうちょっと文章を上手く書けないものか。そうだ、プロの文章を読んでみようと、ブックオフの半額セールにて、軽めのエッセイを三冊購入。

沢木耕太郎『シネマと書店とスタジアム』(新潮文庫)。
ブックオフにて150円。

これは、沢木さんが新聞に連載してたコラム99編を集めたもの。そのテーマは「映画と読書とスポーツ観戦」。お、僕と同じ趣味だ。
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読書コーナーの中で、田辺聖子の書評集を取り上げて、

  ひとつの章を読み終えるたびに、そこに登場してきた作品のすべてを、
  すぐにでも手にとりたくなってしまう

と沢木さんは書いているが、これをそのまま沢木さんのこのコラム集にも当てはめたい。

ただし、このコラムの連載が1999年から2002年ということなので、スポーツは「長野オリンピック」と「日韓ワールドカップ」の話題。これはいま読むとさすがに「あーあったねー」と、懐かしさが。
そう考えると「映画と読書とスポーツ」の中で、最も耐久年数の長いのは、やはり映画。映画は10年くらいなら、そう古くならない。
でも、スポーツ専門のライターではなくて、ノンフィクション作家・沢木耕太郎ならではの視点は、鋭くて時に辛辣でもあり、これもまた貴重な記録。
オリンピックで、最も観覧しやすい位置に設けられたVIP席がガラガラなことにうんざりして、子供たちと同じ位置で競技を見る。

  VIPだって? 
  オリンピックのVIPは選手と子供以外にいないはずではないか

まったくそう思う。
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その他、レンタルDVDで観た映画三連発。

2012/01/10 00:26
短めに三本立て形式で。それぞれ面白かったです。

『ソーシャル・ネットワーク』。デヴィッド・フィンチャー監督。
冒頭で主人公を振る女の子をのぞけば、僕はこの映画に登場する人間がひとり残らず嫌いだし、彼らの作ろうとするネット社会も好きじゃない。
それでもこの映画は面白い。ひとえに監督の力量なんだろうか。
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 「オタクだからモテないと思ってるでしょ。
  言っておくけど、それは大間違い。
  性格がサイテーだからよ」

『キック・アス』。マシュー・ヴォーン監督。
主人公も相当な変わり者だが、途中から主人公をはるかに上回る変わり者親子が登場する。そのひねくれた展開が面白い。でも残酷描写がかなりハードで、そのくせハードに感じさせないところが、余計に危ないと思う。
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なんといってもヒットガールの可愛さに尽きる。

『SUPER 8』。J・J・エイブラムス監督。
エイリアンや軍隊が登場するが、舞台を小さな町に限定して、映画マニアの少年たちの視点で描いたところが面白い。愛すべき映画だ。
脇役のケイリー君は、もしも『トム・ペティ物語』を映画化するとしたら、少年時代のトム・ペティ役は彼しかいない、そんなこと考えて見てた。
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『ヒアアフター』以外は、見逃していた映画をテキトーに借りてきたのだが、この三本に共通したのが「オタク」。そういう時代なんだなあ。
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