アクセスカウンタ

プロフィール

ブログ名
おやぢロックの友:アウトテイク
ブログ紹介
好きな音楽のこととか、映画のこととか、なんかユルユルなことをメモ的に書いてみます。日記はムリ。自己紹介ったって、あとは何だ、好きなものでも書いておくか。アメリカン・ロックとか、西部劇全般、クリント・イーストウッド、サム・ペキンパー・・・おやぢ臭いな。えーと、ルーシー・リューが好き。
そうだ、あと、女子ソフトボールを応援してます。

■ブログにメアドは載せない方がいいらしいけどね。
i-travis@mte.biglobe.ne.jp
zoom RSS

チャップリン自伝 若き日々

2017/04/23 13:47
チャールズ・チャップリン『チャップリン自伝 若き日々』(中里京子=訳/新潮文庫)を読んだ。新刊710円+税。

有名な本だけど今まで読んでなかった。今回新訳版が出て、素敵な装丁だったので即購入してみる。

画像

素晴らしく胸踊る本だった。この本は上下巻の上巻にあたり、誕生から舞台俳優を経て、映画界入りした頃までが書かれている。

幼少期の貧しさは悲惨そのものだ。苦労しかしてない。それでもチャップリンは、成功してから振り返っているので当然なのかもしれないが、そんな境遇をどこか達観した視点で綴っている。
そしてその幼少期の体験が、チャップリン映画の根底にある、貧しい人や弱者への優しさにつながっているのを感じる。
精神病院に入った母や、家族を捨てた父に対してさえ、愛があるのだ。

意外だったのは、映画界入りする前に舞台役者としてもかなり成功していたことだ。セリフの演技も上手かったとは。そして舞台役者としてアメリカを巡業中、チャップリンは占い師から言われる。
  
 あんたは長旅をしようとしてるね。つまりアメリカを去るってことだ。
 でも、じきに戻ってくる。そして、新しい仕事をすることになるよ。
 今やってることとは、何が違うこと。いや、ほとんど同じだけど、ち
 ょっと違うことだ。この新しい取り組みは大成功するって出ている。
 あんたの前途には、すごいキャリアが待っているよ。

この本に出てくるチャップリンの初期短編は、わりとYouTubeで検索すると観れたりする。便利な時代になったもんだ。


画像

それでは今日は、スティーリー・ダンで「チャーリー・フリーク」を聴きながらお別れです。
記事へトラックバック / コメント


シソンヌライブ[six]

2017/04/09 13:06
昨日は下北沢・本多劇場にてシソンヌライブ[six]を観た。昼公演。
昨年夏に続いての本多劇場公演。

画像

笑った笑った。一つ一つのネタが、以前より長尺になった気がするのは、よりドラマ性が増したからだろうか。ドラマ性が増すにつれてキャラクターがどんどん異常化していく。なんなのもうアイツとかアイツとか。

そしてこれはたぶん意図的にだと思うんだけど、暗転してネタが変わるごとに、二人の演じるキャラクターがガラッと変わって、その演技力に驚いてしまう。いやあ凄いわシソンヌ。ウンコネタとかやってるのに、なんかお洒落だし。

アフタートークによると最後のネタで、前日の夜まで反応がイマイチだった部分の演技プランを、じろうが本番でいきなり変えたそうだ。どっかんとウケた部分なので、ちょっと得した気分。
記事へトラックバック / コメント


ラ・ラ・ランド

2017/04/04 12:46
昨日はイオンシネマ板橋にて『ラ・ラ・ランド』を観た。
月曜割引につき1100円。

アカデミー作品賞こそ逃したものの、いろいろ獲ってた気がするデイミアン・チャゼル監督のミュージカル映画。

画像

傑作だ。序盤、縦横無尽に動き回るカメラが逆にうざくて、やべぇ、映画にノリ損ねたかなと心配したが、いつのまにかすっかりノセられていた。
そしたらあとはもう、ただウットリと、ドップリと「ラ・ラ・ランド」の住人になるだけだ。

ロサンゼルス、ハリウッドの観光映画的な側面もあるが、リアリティは感じない。スマホ持ってるから現代なんだな、と判るくらいに時代設定もぼかしてる。ここはあくまでラ・ラ・ランドだ。ミュージカル映画ってそういうもんだ。
ミア(エマ・ストーン)がそんなに美人じゃない?だからオーディション落ちまくるんだろう。セブ(ライアン・ゴズリング)のピアノがそんなに巧くない?だからくすぶってるんだろう。
そんな二人が見ているうちに、どんどん愛おしくなってくる。

結末をどう思う?あれはハッピーエンドだよ。セブは『カサブランカ』のハンフリー・ボガートをやってのけたんだ。なかなか出来るこっちゃない。おっとネタバレはここまでか。だけどセブは男の中の男だぜ。僕ぁシビれたよ。
記事へトラックバック 1 / コメント 1


これぞ暁斎!

2017/04/03 00:15
渋谷文化村、ザ・ミュージアムにて『これぞ暁斎!』を観た。
入場料1400円。

河鍋暁斎ともなると、数年に一度大きな展覧会があり、何度も見ている気がするが、今回の出品作はすべて世界屈指の暁斎コレクター、イギリス在住のゴールドマン氏所蔵のものだという。

画像

素晴らしかった!凄かった!「これぞ暁斎!This is Kyosai ! 」というタイトルの通り、貴重な肉筆作品を中心に、幅広い暁斎の世界の全貌に迫る展覧会で、ビックリマーク多めで書いてます!
会場に入るなり、暁斎の描く骸骨をキャラクター化したアニメーション映像がお出迎え。グレイトフル・デッドのPVみたいでカッコイイ。

暁斎は若くして歌川国芳の弟子になり、さらに狩野派で絵画を学ぶ。浮世絵と日本の伝統絵画の両方をマスターして、幕末から明治に活躍する。
とにかく圧倒的なデッサン力。スピード感。反骨精神。そしてユーモア。
それをゴールドマン氏のコレクションで改めて知るのもナンだけど、間違いなく日本が世界に誇れる画家の一人だ。
現代の漫画や劇画にも通じるセンス。どうですか!この「鬼を蹴り上げる鍾馗」の豪快なキック!空中高く飛ばされる鬼の情けない顔!この白場を広くとった構図の効果!漂うユーモア!

画像

肉筆画の筆のかすれに唸り、カエルや猫の戯画に笑い、妖怪絵に驚き、仏画にうっとり。今回は小部屋に注意書き付きで「春画コーナー」もあった(レンタルビデオ店のアダルトコーナーみたいに)。

なかなかの混雑ぶりだったけど、北斎展みたいに入場なん時間待ち、みたいなことではないので、じっくりたっぷり鑑賞できた。
記事へトラックバック / コメント


世界の裏側がわかる宗教集中講座

2017/04/02 01:20
井沢元彦『世界の裏側がわかる宗教集中講座』(徳間文庫)を読んだ。
定価900円+税。

こないだ『この一冊で「聖書」がわかる!』を読んで、概略がわかったところで浮かんだ、さらなる疑問をこの本で学んでみようと。

画像

これは「ユダヤ・キリスト・イスラム集中講座」と「仏教・神道・儒教集中講座」の二冊を合本にしたそうで、400ページ超のボリュームのお買い得版。「講座」とあるように、語り口調なので読みやすい。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教それぞれの指導者へのインタビューは実にスリリングだ。あまりに素朴な、しかし、それが訊きたい、という質問「ほかの宗教と仲良くできませんか?」をぶつけてみる。
井沢元彦は「こないだ○○教の人はこんなこと言ってましたよ」なんて追い討ちをかけるからもう、ヒヤヒヤ。

後半の仏教、神道、儒教については、ずっと身近なはずなのに、何にも知らなかった自分を恥じる。宗派とか「お葬式のやり方の違い」くらいにしか思ってないからな。
そして、そんな何でも受け入れる日本人の宗教観こそ「神道的」だという指摘にまた納得する。愛国主義的な「国家神道」と、本来の「神道」は別物で、実は多くの日本人に神道は根付いている。
要するにキリスト教も仏教も儒教も、そのまま受け入れるのではなく日本的にアレンジして、いいとこ取りして受け入れてきた。それが「神道」のフトコロの深さだということか。なるほどなあ。


画像

それでは今日は、レニー・クラヴィッツの「ゴッド・イズ・ラヴ」を聴きながらお別れです。
記事へトラックバック / コメント


キングコング・ギャラリー

2017/03/31 00:49
前回のブログ、ぼんやり読み返したら「髑髏島の巨人」になってたので大慌てで「巨神」に直した。巨神です。巨人阪神戦です。

画像

「髑髏島の巨神」米版ポスターは、シンメトリー構図の素晴らしいデザインだ。今までの怪獣映画とちょっと違うぞ、という予感がビンビン。

画像

このデザインをそのまま使った日本版ポスターもある。よく見ると微妙にトリミングが違うのは、上部にコピーを入れたからだろう。これも美しいポスターだけど、これでお客さんが呼べるのか不安になったんだろうか、ベタベタなバージョンも作られている。

画像

もう全部ノセの、いかにも怪獣映画のポスター。これはこれで力の入り具合が伝わってくる力作。確かにこっちの方が客は呼べそうだ。

画像

これは2005年のピーター・ジャクソン監督によるリメイク版。絵なのか写真なのか、よくわからない不思議な質感。でも構図はイマイチ。

画像

こちら1976年のジョン・ギラーミン監督版。映画の評判はあんまり良くないみたいだけど、僕らの世代にとって「キングコング」といえばこれ。
子供だったから、ジェフ・ブリッジスやジェシカ・ラングが出ていたのは、数年後に知ったんだけど。そしてコングが立つのは、ワールド・トレードセンターだ。今見るとノスタルジックでポップなデザイン。壁に貼るインテリアとしては、これが一番かっこいいな。

画像

そしてこれは1933年のオリジナル版。ロゴのデザインがいいですね。
記事へトラックバック / コメント


キングコング:髑髏島の巨神

2017/03/29 14:03
昨日はサンシャインシネマ池袋にて『キングコング:髑髏島の巨神』を観た。レイトショー割引にて1300円。

キングコングが南の島で怪獣と戦うっていうから、時々テレビでやってる
「メガシャークもの」みたいなヤツかと思ってたら、まあそうなんだけど、そのジャンルの、やたらと完成度の高い版だった。

画像

あー面白かった。アドレナリン大放出。時代設定は1973年。なんで現代じゃなくて70年代なんだろう。微妙にまだ「南海の孤島」とか「未知の生物」の存在を信じられたアナログ感かな? 撮影も近年のゲーム画面みたいな映像ではなく、70年代のフィルムの質感。そこが逆に監督(ジョーダン・ボート=ロバーツ)のオタクっぷりが窺えるが。

ジョン・グッドマン率いるアメリカ政府の調査団に、サミュエル・L・ジャクソン率いるベトナム撤退目前のヘリ部隊が護送で合流。
そこに元イギリス特殊部隊の傭兵や女性カメラマンらが加わる編成。
さらに第二次大戦中から島で生きていたジョン・C・ライリーまで登場する豪華キャストで、人間ドラマもなかなか見所が多い。

そして何よりキングコングの造形がカッコイイ。筋肉質のフォルム。この米版ポスターの美しいシルエットを見たまえよ。
他にもコングの天敵の気持ちい巨大トカゲとか、巨大蜘蛛とか、巨大バッファローとか、さまざま登場するのも楽しい。そして怖い。
ねぇお客さん、こういう映画観たかったんでしょ、というコングファンのツボを突きながら、さらに斜め上の知らなかったツボも押される感じ。

ベトナム戦争の頃なもんで米軍兵が、クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルの「バッド・ムーン・ライジング」やら「ジャングルを越えて」やら、デヴィッド・ボウイの「ジギー・スターダスト」なんかのレコードをジャングルでガンガンかけるんだから、そりゃ燃えるよね。
記事へトラックバック / コメント


カッサンドル・ポスター展

2017/03/27 15:04
昨日は埼玉県立近代美術館にて『カッサンドル・ポスター展 グラフィズムの革命』観た。入場料1000円。

雨だし寒いし体調もイマいちだし面倒臭いしと思ったけど、最終日なので東武東上線、武蔵野線、根岸線と小刻みに乗り継いで行ってきた。

画像

カッサンドルは、1920年代から40年代くらいにフランス、アメリカで活躍したグラフィック・デザイナー。作品はよく知ってるけど、日本でのまとまった回顧展は20年ぶりだそうだ。

デザイン学生の頃、カッサンドルの大胆で力強い構図と、特徴的なタイポグラフィに憧れて、パステルでグラデーションを描いて、カッサンドル風の、インスパイアって言うんですかね。まあパクリですけどね。学生だからパクってもいいんです。よくそんなポスターを描いてたのを、急に思い出して恥ずかしくなった。

一部原画が展示されていて、それも貴重だけれど、やっぱり実物のポスターはその大きさに感動する。
展覧会は、雑誌の表紙仕事や、絵画作品も展示されていたが、正直、ポスター作品ほどの冴えは感じられなかった。時代が変わってアール・デコ調のデザインを求められなくなったんだろうけど、そうなるとカッサンドルらしさを失ってしまうのだ。それだけ時代と作風がぴったり合ったということなんだろうと思う。
記事へトラックバック / コメント


パロディ、二重の声

2017/03/20 00:03
今日は東京駅のステーションギャラリーにて『パロディ、二重の声』展を観た。入場料900円。

サブタイトルとして「日本の一九七〇年前後左右」とある通り、60年代から80年代くらいまでの日本のパロディものを集めた展覧会。

画像

僕のいちばん好きなやつ。60年代の赤瀬川原平、横尾忠則らのアート作品から、長谷邦夫のパロディ漫画、70年代後半から80年代にかけての雑誌「ビックリハウス」の功罪。最後のパートは、マッド・アマノのパロディ裁判の記録。さらに横尾忠則や伊丹十三の映像作品まで。

併せて様々な作家(井上ひさし、清水義範、和田誠などなど)のパロディに対する言葉も展示され、日本のパロディの歴史、パロディとは何かを考察していく、そういう意味では極めて真面目な企画展だった。

  もともとパロディというのは他人の褌で角力をとり、しかもそれ
  を汚してから相手の顔に投げつけるようなもので、相手は当然怒
  り心頭に発し、またそうでなくてはパロディは面白くない。だか
  らパロディ屋は最初から犯罪意識を持ち、裁判沙汰も覚悟しなけ
  ればならないだろう。         (和田誠・一部抜粋)

本展とは関係ないが、最近だとパーマ大佐の「森のくまさん」騒動が記憶に新しい。僕はパロディが大好物なので、文句を言ってくるなんて小せぇなあと思ってしまうけれど、受け取り方は人それぞれだし、世の中意外とマジメな人は多いのだ。裁判で負けたら悪い人(それはそうなんだけど)となっちゃう。でもそのスレスレでやっていくしかないんだろう。

レアな作品も多く展示されていたので、久々に展覧会図録を買ってみたら、マッド・アマノの判例集全文も掲載されていた。異様に豪華な造本なのは、これも何かのパロディなのかな。
あとオマケでポスターも付けてもらった。B3横イチ。なるほど電車の中吊り用ポスターだな。さすがステーションギャラリー主催!
記事へトラックバック 0 / コメント 1


あたらしいエクスプロージョン

2017/03/19 13:26
昨日は新しくできた浅草九劇にて、ベッド&メイキングス『あたらしいエクスプロージョン』を観劇。

作・演出=福原充則、出演=八嶋智人、川島海荷、町田マリー、大鶴佐助、富岡晃一朗、山本亨。

3月にオープンした浅草九劇のこけら落とし公演なんだとか。100席ちょっとと、狭いけれどとても雰囲気のいい劇場だった。

画像

終戦直後の東京で、GHQの監視の中、新しい映画を作ろうとする三流の映画人たちの奮闘に大笑いし、そして感動した。
「映画が戦争に負けた、しかし次は勝つ」と意気込む映画人の物語の熱さと、役者の熱演で、劇場の熱量がすごいことに。出演者わずか6人なので一人数役をこなすが、その混乱ぶりも演出になっていく。
とくに八嶋智人は膨大なセリフと共に、ほぼ出ずっぱりで圧倒する。テレビでも活躍する八嶋智人(劇団カムカムミニキーナ)や、川島海荷(元9nine)や、町田マリー(劇団 毛皮族)らを目の前で見る贅沢さ。

映画好きに突き刺さるセリフがいくつもあった。戦時中の国策映画でさえも、とにかく映画を撮りたかったんだ、という監督。現在はひとつも映画館がないが、かつては映画街だった浅草という地に対する思いも、福原充則の中にあったのではないかと思う。

ネットの演劇情報でたまたま見つけて、慌ててチケットを取ったけれど、本当に観て良かった。
記事へトラックバック / コメント


お気に入りの角度。

2017/03/10 00:16
ジャズ・トランぺッター、ドナルド・バードが1963年に発表した
『ア・ニュー・パースペクティブ』というアルバムがある。

画像

Donald Byrd Band & Voices/A New Perspective(1963)

「新しい角度」「新しい視点」という意味だろうか。ドナルド・バードがジャズとゴスペルを融合させた意欲作を、ブルーノートお抱えデザイナーのリード・マイルスが、グラフィックで表現した傑作ジャケットだ。
ドナルド・バードは、クラブジャズやヒップホップ系のアーティストの間で人気が高く、ネットの音楽情報をフラフラさまよっていると、ジャケットデザインも、ちょいちょいオマージュ作品を見つける。

画像

Tone-Loc/Loc-ed After Dark(1989)
西海岸のラッパー、トーン・ロックのデビュー作。
名前をドーンと大きく主張したデザイン。

画像

James Taylor Quartet/Hammond-ology(2001)
UKジャズ・ファンクのジェイムス・テイラー・カルテットのベスト盤。
上にオビを付けるのもリード・マイルスがよく使った手法だ。

画像

Various Artists/Blue Note Revisted(2004)
ブルーノート65周年(わりと半端な記念だな)に、クラブDJたちがジャズをリミックスした作品集。4曲目と9曲目がドナルド・バードのリミックスのようだ。

画像

incognite/Souvenir For Japan(2013)
「ドナルド・バード・トリビュート公演」まで行ったらしい、UKアシッドジャズのインコグニートの日本企画盤は、ジャケットもトリビュート。
一曲目でドナルド・バードの「ラブ・ハズ・カム・アラウンド」をカバーしているみたい。

日本のアーティストでもありそうだなあ。見かけたらココに加えたいので、ご一報お願いします。パクリじゃなくてオマージュですよ。
記事へトラックバック / コメント


有名すぎる文学作品をだいたい水木しげるの絵で読む。

2017/03/03 16:29
ドリヤス工場・著『有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』と『定番すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』(リイド社)を買ってきた。新刊各850円+税。 


画像

タイトル通りの文学作品の漫画化。企画自体は目新しくもないが、これはとにかく絵にビックリして思わず買ってしまった。
このドリヤス工場という漫画家、水木しげるソックリの絵を描く。もう妖怪に取り憑かれたとしか思えないほど、水木しげるそのまんまだ。

画像

水木しげるのアシスタントの方なのかな、と思ったけれど、どうやら同人誌などでパロディ作品を描いていた人のようだ。しかしパロディもここまで徹底すればもはやホンモノ。60〜70年代の水木しげるのペーソスあふれる作風を再現している。

取り上げる文学作品は、例えば太宰治「人間失格」、森鴎外「舞姫」、夏目漱石「三四郎」といった日本文学を中心に、カフカ「変身」、トルストイ「イワンのばか」など、古今東西の有名作品が題材。
読者としては、それを10ページくらいの漫画で読む楽しさに加えて、もう一つ「仮想・水木しげる」で読む面白さがある。

手塚治虫そっくりの絵で最低な下ネタ漫画を描く田中圭一が登場した時も驚いたけれど、田中圭一は「手塚治虫が絶対描きそうにない漫画」を描いたのに対して(これはこれで好きだけど)、ドリヤス工場は「水木しげるだったらこう描いたかも」のパターン。
もうこのまんま、水木しげる道を極めてほしい。
記事へトラックバック / コメント


この一冊で「聖書」がわかる!

2017/03/02 01:13
白取春彦『この一冊で「聖書」がわかる!」(知的生きかた文庫)を読んだ。新刊680円+税。 

こないだ『秦氏の謎とユダヤ人渡来伝説』を読んで、そもそもユダヤ人って、ユダヤ教って何なのよと興味は移り、とはいえ本格的に研究するつもりもないので、安上がりで分かりやすそうな本を探した。

画像

いくつかの本をパラパラ見た中で、この本はユダヤ教=旧約聖書について大きくページが割かれ、かつそこから派生するキリスト教、イスラム教についても書いてあったので購入。二色刷りで図版も豊富、ボリュームの割に低価格。とても充実した内容の良本だった。

聖書のダイジェストと解釈、歴史的背景が分かりやすく書かれ、聖書の物語をより「生々しく」、語弊があるかもしれないが「人間くさく」感じることができた。
ますます分からなくなったことも、たくさん出てきたけれども。


画像

それでは今日は、ドゥービー・ブラザーズで「Jesusu Is Just Alright」を聴きながらお別れです。邦題は「希望の炎」だけど、僕の持ってたLPレコードではたしか「キリストは友だち」になってた気が。
元はゴスペルで、それをバーズがカバーして、ドゥービーはバーズのカバーのカバーだと思われます。
記事へトラックバック / コメント


ナイスガイズ!

2017/02/25 10:47
昨日はシネマサンシャイン池袋にて『ナイスガイズ!』を観た。
レイトショー割引につき1300円。  

ラッセル・クロウとライアン・ゴズリング主演の70年代風アクション・コメディ映画。シェーン・ブラック監督。

画像

あーこれ、オレ好きなやつだ。始まってすぐにそう思う。70年代から80年代くらいまで時々観たタイプのバディムービー。ニック・ノルティとエディ・マーフィの『48時間』とか、ロバート・デ・ニーロとチャールズ・グローディンの『ミッドナイト・ラン』あたりを思い出した。

1977年のロサンゼルス。この舞台設定だけでも絶妙にワクワクする。
ラッセル・クロウは、暴力で揉め事を解決するフリーの示談屋。ライアン・ゴズリングは、酒浸りのしょぼい私立探偵。
二人が抱える案件が繋がり、協力して捜査を始める。失踪した女を捜す、ありふれた案件に思われたが、いく先々で関係者が死に、暴力沙汰に巻き込まれ、やがて裏に大きな組織が、というハードボイルドの定石パターンがこれまたいい。

ライアン・ゴズリングには13歳の娘がいて、彼女がほとんどの場面で父親についてきて活躍するから、正確にはバディムービー+1だ。
ファッションも撮影のトーンも、70年代映画風の再現。音楽だって、アース・ウィンド&ファイアー、ビージーズ、クール&ザ・ギャング、アメリカ、ハーブ・アルパート、アル・グリーンと雰囲気バッチリ。

ただし映画のテンポやバイオレンスの表現はやっぱり「いま風」で、僕としちゃ、70年代映画のもうちょっと、ゆったりした「抜け感」とでもいうか、やさぐれた大人っぽさが欲しかったかな。それでもなかなか気分良く映画館を出られる。ここ大事。
記事へトラックバック 1 / コメント 0


スーパーサラリーマン左江内氏

2017/02/22 15:46
今期のドラマでは、日テレ土曜夜の『スーパーサラリーマン左江内氏』を毎週楽しく見ている。

画像

原作の藤子・F・不二雄『中年スーパーマン左江内氏』(1977〜1978)は、子供の頃読んでいたし(大人向けの漫画だけれど、僕はもう藤子作品は全部読んでます)、今回のドラマの脚本・演出の福田雄一の作風も好きだから、ドラマ化のニュースは嬉しかったが、深夜ドラマじゃなくて、土曜の9時から放送?大丈夫なの?と心配していた。
でも始まってみれば、いい感じの脱力感が面白い。

画像

そして前回の放送で、ムロツヨシ演じる小池刑事が、あの(ラーメン大好き)小池さんだったということにようやく気がついた。僕としたことが!あのモジャモジャ頭とメガネ。そうだよ、小池さんだったよ。

画像

と嬉しくなったところで、懐かしい原作漫画が復刊されているのを見つけて、解説:福田雄一とあったので買ってきた。巻末の解説によると、福田雄一は僕と同じく「コロコロ世代」とのこと。

  人間をギスギスした感じに描かないよう意識しました。悪役や
  鬼嫁も登場しますが、基本的に根っからの悪人は登場しません。
  なぜなら、F作品の根底には「人間っていいものだ」というメッ
  セージが流れていると感じるからです。     (福田雄一)

いまハリウッドでは、アメコミ原作のヒーロー映画が続々と製作されているが、近頃のヒーローはやたらと苦悩する。鬼嫁に勝てない左江内氏もそんなヒーローの日本版だ。
記事へトラックバック / コメント


秦氏の謎とユダヤ人渡来伝説

2017/02/17 14:51
坂東誠『秦氏の謎とユダヤ人渡来伝説』(PHP文庫)を読んだ。
新刊600円+税。

こないだ六本木に行った時、時間つぶしに寄った本屋で買ってみたら、思いのほかハマった。

画像

古代イスラエルを追われたユダヤ人がアジアに散り、シルクロードに点々と痕跡を残しながら東へ東へと向かい、ついには朝鮮半島を南下し、なおも数万人単位のユダヤ人が日本に来ていたのではないかというハナシ。

このテの話は嫌いじゃないので、歴史ミステリー的なテレビ番組や、雑誌記事などで断片的に知っていたことが、この一冊にわかりやすく書かれていた、という感想ではあるが、改めて読むとゾクゾクするほど面白い。
「珍説」「トンデモ本」「ムー」的な説と分類されがちで、実際そういう面も大いにあるんだけど、なんともロマンがある。

それにしてもイスラエルは遠いなぁ。地理的にも気持ち的にも。中国から韓国から東南アジアから、いろんな民族が日本に渡って来てるんだろうし、そこまでは納得できるけれど、現在の日本の文化に、ユダヤ的要素を感じることはないからな。
ところが実はかなり深いところまで、なんなら日本の根幹の部分まで、ユダヤ人とユダヤ教が食い込んでいるのでは、という説(いわゆるユダヤ陰謀論は、また別の話です)。おもしろい!


画像

それでは今日は、旧約聖書のアブラハムのくだりを読むと、反射的に頭の中で鳴り出すボブ・ディラン(ユダヤ系アメリカ人)で「追憶のハイウェイ61」を聴きながらお別れです。
 ♪おお神、アブラハムに曰く「おれのために息子を殺せ」
  アブラハムいうのに「そんなこといって おれをかつぐんだろう」
記事へトラックバック / コメント


爆笑問題withタイタンシネマライブ

2017/02/11 11:00
昨日はTOHOシネマズ六本木ヒルズにて『爆笑問題withタイタンシネマライブ』を観た。当日券2200円。

本当は新宿で観たかったのに、売り切れ情報があったので、仕方なく六本木で観た。こちらもほぼ満席。すごい。そして年齢層が高い。

画像

全13組出演。全員おもしろかった!マジで!
以下、記憶で書いてるので出演順は違うかも。

XXCLUB
タイタンに所属したばっかりの新人。親子経営のコンビニネタ。

ゆりありく
鶴の恩返し。りく(猿ね)の芸達者ぶりが反則技的におもしろい。

ミヤシタガク
女子アナと付き合えなかったプロ野球選手の引退会見。

脳みそ夫
アラサーの縄文人OLネタ。ブッ飛んでる。独特すぎる知的でシュールなお笑いが、なんとなくタイタンのカラーに合ってる気がする。要注目。

ウエストランド
J-POPに影響されてるネタ。

瞬間メタル
暴漢に襲われたらどうするか。

日本エレキテル連合
僕のご贔屓、エレキテルは昨年の単独ライブでもやってたサイッテーのネタ。いやおもしろいんだけど、キモチがわるい。

長井秀和
ヒヤヒヤするほどブッ込んだ創価学会ネタ。テレビじゃ絶対無理だし、映画館でもアウトじゃないかってくらい、引きつった笑いが起こる。

ここまでタイタン所属芸人。かなり増えた。続いてゲスト。

パックンマックン
トランプ大統領のコメンテーターとしてパックンが忙しい話から。

BOOMER & プリンプリン
相変わらずベタな、ペーソスたっぷり、おじさんのドラえもんネタ。

中川家
安定の電車モノマネから。

ダチョウ倶楽部
今回一番楽しみにしてたのがダチョウ倶楽部。いったい何をやるのかと思ったら、伝統芸のゲームセンターみたいなメガネ屋からの、おでんネタ。
そこにおなじみのギャグを全て盛り込んだ豪華版だった。

爆笑問題
パックンマックンと「トランプ大統領」「スマホアプリの翻訳」ネタがかぶってしまう。一時期よりも少しテンポをゆっくりにして、ひとネタを掘り下げてる気がする。

アフタートークまで2時間半。たっぷり笑った六本木の夜。
記事へトラックバック / コメント


すばらしい新世界

2017/02/08 23:51
オルダス・ハクスリー『すばらしい新世界』(ハヤカワ文庫/大森望=訳)を読んだ。新刊800円+税。

2年くらい前に光文社古典新訳文庫版で読んで、まだ記憶も新しいんだけど、新訳版が『動物農場』と並んで「ディストピア小説」として売っていて、シンプルな装丁に惹かれて思わず一緒に購入してしまった。

画像

それにしても、ハクスリーの想像力にあらためて驚く。これは1932年に書かれた古典だ。しかしノスタルジックな要素は一切なく、ここで描かれる未来世界は、おそらく1930年代の読者よりも、2010年代の僕らの方が、よりリアリティを感じながら読めると思う。

ジョージ・オーウェルの『一九八四年』と違って、この未来はなかなか抗しがたい。生まれた時からみんな平等。適度な仕事に適度な娯楽。配給されるドラッグで心の安定を得て、フリーセックス、老いの心配もない。
なんとすばらしい新世界。

そこにニューメキシコの野人保護区で生まれた野人(インディアン)ジョンが登場する。ジョンは母親が白人で、文明世界のことを知っている。そして文字を覚えたジョンは、野人保護区で偶然見つけた「シェイクスピア全集」を暗誦できるまで読んでいる、旧世界のロマン主義的青年だ。

新世界の統制官と旧世界のジョンとの会話がクライマックスだが、ジョンを応援しつつ、統制官の語る新世界の利点にも抗しがたい僕がいる。だって新世界の方がラクだから。おれ、新世界の住人でいいかも。

翻訳は光文社版も早川版も、どちらも読みやすく、印象に大差はない。

 「みんなわたしのこと、とても弾みがいいって言うのよね」
                   (訳=黒原敏行)

 「すごくむちむちだって、みんなに言われるの」
                   (訳=大森望)

これはもう好みの問題だろう。僕は「むちむち」の方が好きだけど。
光文社版1048円+税。ハヤカワ版800円+税。ここはハヤカワの勝ち。
でも光文社版はハクスリーの「前書き」と長めの解説、ハクスリーの年譜までついてます。ここは光文社の勝ち。


画像

それでは今日は、光文社文庫版の時とおんなじだけど、やっぱりルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」を聴きながらお別れです。
記事へトラックバック / コメント


マグニフィセント・セブン

2017/02/07 15:03
昨日はイオンシネマ板橋にて『マグニフィセント・セブン』を観た。
月曜割引にて1100円。

『荒野の七人』リメイク版。監督アントワーン・フークア。画像は海外版のイメージポスターを採用しました。

画像

今度の七人は多様な人種が集まった。何しろ主人公が黒人、そしてフランス系、アイルランド系、メキシコ人、アジア人、インディアン・・・。
アメリカとは多様な人種が集まった国なのですよ、トランプさん。
暴力で町を制圧する悪徳実業家に、人種混合チームが立ち向かうのだ。
トランプのマジックに気を取られるな!

ここにアジア枠が一人いるのは嬉しいが、出来れば日本人が一人、食い込んで欲しかった。だって元はと言えば『七人の侍』なんだから。と思うんだけど、イ・ビョンホンが実にかっこよく、彼に対抗しうる個性を持った日本人俳優を思いつけないのが悔しい。

主人公が黒人(デンゼル・ワシントン)というのも意表を突いていた。今でこそ黒人ガンマンも、タランティーノの『ジャンゴ 繋がれざる者』など、多少は見慣れてきた感があるが、1960年には思いもつかなかっただろう。黒ずくめの黒人ガンマンを演じるデンゼル・ワシントンは、圧倒的な存在感を放っていた。はみ出し者ばかりだから、誰一人、彼が黒人であることに偏見や差別意識を示さない。

映画音楽にはジェームズ・ホーナーとサイモン・フラングレンの二人のクレジットがあり(ホーナー氏が2015年6月に急死したため、引き継がれたのかもしれない)、パーカッションのリズム「ダン、ダッダッダン、ダッダダダダン」に、かの有名なエルマー・バーンスタインによるテーマ曲が隠されている(そしてラストはついに・・・!?)。
記事へトラックバック 1 / コメント 0


真夜中に響く重低音。

2017/02/05 02:27
ふらりとCDショップに立ち寄ると、
オールマン・ブラザーズ・バンドのフィルモア・ライブが流れてた。
飽きるほど聴いた「エリザベスリード」が死ぬほどカッコイイ。
うぉー、ベリー・オークリーのベース!
ブッチとジェイモーのダブル・ドラムス!
なんちゅう演奏だ。もうみんなどうかしてる!
そこで僕は思わずオールマン・ブラザーズ・バンドの棚へ・・・
行かないよ。持ってるっつーの。

画像

要するにオーディオの差だ。
お店のスピーカーの大音量と、僕んちの可愛いラジカセの差。
「SACD」だの「Blu-spec CD」だの高音質を謳うCDが出ているが、
僕んちの可愛いラジカセにとっては、何の意味もない。
いや、僕んちの可愛いラジカセだって、実はスペックは高いのだ。
はっきり「アパート住まい」の限界だ。そりゃ大きい音出せないもの。
「ウィッピングポスト」まで聴いた僕は、CDを探すのをやめて、
ビックカメラのヘッドフォン売り場に向かった。

あるわあるわ。ピンからキリまで。
1500円くらいの価格帯から10万以上の高級ヘッドフォンまで。
高級ヘッドフォンは論外。あくまで5000円以下の価格帯で選ぶ。
サンプルに並んだヘッドフォンを、自分のiPodに挿してみる。
今日はドナルド・バードのジャズだ。
いい。イヤフォンで聴いてるのと全然違う。
中でもSONYのEXTRA BASSというシリーズが、
3000円くらいの価格帯のものでも、異様に重低音が強調される。
バランスが悪いといえば、ものすごく悪い。
ここまで重低音を強調しちゃうと、もはや別物では・・・。
しかし一度これを聴いてしまうと、他のヘッドフォンは物足りない。
もう一度戻って、EXTRA BASSシリーズを聴いてみる。
わははは、レイモン・ジャクソンのベース!
レックス・ハンフリーズのドラム!
よっしゃコイツだ。3110円という安さが気に入った。

画像

というわけで、わずか3110円というリーズナブルなお値段で、
新たなミュージックライフを手に入れた、安上がりなオレ。
これいいわ。
記事へトラックバック / コメント


続きを見る

トップへ

月別リンク

おやぢロックの友:アウトテイク/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる