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おやぢロックの友:アウトテイク
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好きな音楽のこととか、映画のこととか、なんかユルユルなことをメモ的に書いてみます。日記はムリ。自己紹介ったって、あとは何だ、好きなものでも書いておくか。アメリカン・ロックとか、西部劇全般、クリント・イーストウッド、サム・ペキンパー・・・おやぢ臭いな。えーと、ルーシー・リューが好き。
そうだ、あと、女子ソフトボールを応援してます。

■ブログにメアドは載せない方がいいらしいけどね。
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バカボンのパパよりバカなパパと、バカボン

2018/07/11 15:02
NHKのドラマ『バカボンのパパよりバカなパパ』初回が面白かった。
原作は赤塚不二夫の長女の赤塚りえ子さん、現フジオ・プロ社長。

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娘のりえ子(森川葵)から見た、父・赤塚不二夫(玉山鉄二)のメチャクチャな人生と生活が描かれる。初回は70年代から80年代くらいの時期。
赤塚不二夫としては、既に大御所漫画家ではあるものの、本業の漫画はスランプで、テレビに出たり映画に関わったりしてた時期だろうか。
赤塚不二夫って、いろいろ読んだり聞いたりした限り、メチャクチャな人だけど、どこまでドラマ化されるのか、今後の展開が楽しみなような不安なような。原作はドラマが終わってから読んでみようかな。

と思っていたら、テレビ東京で新作アニメ『深夜!天才バカボン』が始まった。天才バカボンとしては5度目のアニメ化なんだそうだ。
僕は70年代の東京ムービーのしか見てないけど、1990年に『平成天才バカボン』、1999年に『レレレの天才バカボン』というのがあって、そこから18年ぶりになるとのこと。

初回を見たところ、懐かしい東京ムービーの頃の絵柄から始まるが、途中で声優は変わるは、YOSHIKIが出てくるわ、手塚治虫のブラック・ジャックが出てくるわで、もうメチャクチャ・・・なところが、赤塚不二夫の原作のスピリットに近い、のかも知れない。
制作は『おそ松さん』で当てたstudioぴえろ。監督と脚本は細川徹。

NHKで原作者のドラマ、テレビ東京で新作アニメが同時期に放送とは、衰えぬ人気の赤塚不二夫と天才バカボンなのだ。


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それでは今日はジェイホークス、ゲイリー・ルーリスのソロアルバム『バガボンズ』より「バガボンズ」を聴きながらお別れなのだ。
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68歳の新入社員

2018/06/29 14:03
そういえば、と思い出して、もっと前に録画してあったフジテレビのドラマ『68歳の新入社員』を見た。

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定年退職してボンヤリしてる男(草刈正雄)が、和菓子会社に再就職すると、配属先のリーダーは、28歳の女性(高畑充希)だった。
早い話が、ロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイの映画『マイ・インターン』の日本版ですね。ほぼほぼリメイクです。

仕事第一でピリピリした若い上司と、決して出しゃばらず、静かに見守る人生経験豊富な新入社員。構図が『マイ・インターン』と同じなので、感想も大体同じです。
しかしね、草刈正雄も実年齢が65歳ということなんで、年齢的にはそんなに無理はないはずなんだけど、ロバート・デ・ニーロ以上に、まったく老人感がないよね。


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それでは今日は、ニール・ヤングの名盤『ハーヴェスト』より、「オールド・マン」を聴きながらお別れです。
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あにいもうと

2018/06/28 00:37
先日録画しておいたTBSのドラマ『あにいもうと』を見た。
これまで何度もドラマ化されてきた原作を、石井ふく子がプロデュース、脚本に山田洋次、大泉洋と宮崎あおい主演で再ドラマ化。

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東京下町の工務店で、父の下で大工をしている兄(大泉洋)と、大型トラックの運転手(宮崎あおい)の妹を中心とした、いわゆるガテン系一家のホームドラマ。

兄妹そろって気が強く、殴り合いの喧嘩になることもしばしばだが、そりゃね、そこには強い家族愛があるわけだ。案外と深刻な場面でも陰湿にならず、カラッと爽やかな家族愛のぶつかりあい。あえて今、この古臭いまでにベタなホームドラマをお茶の間にぶつけることに意味があるはず。
山田洋次監督の『家族はつらいよ』と同じく、このドラマもまたある意味ではファンタジーなのかもしれないな。
妹の結婚をめぐる騒動は、山田洋次脚本ということもあって『男はつらいよ』の寅さんとさくらを思い出した・・・と思ったら、1972年にやっぱり山田洋次脚本、渥美清と倍賞千恵子主演のTBS日曜劇場『あにいもうと』があったそうです。

宮崎あおいは、このドラマのために大型免許を取得したらしい。薄めのメイクで、下町気質の気の荒い運転手を演じていてさすがです。そして、それでもやっぱり可愛いです。


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それでは今日は、オールマン・ブラザーズ・バンドの名盤『ブラザーズ&シスターズ』より、「カム・アンド・ゴー・ブルース」を聴きながらお別れです。
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お前らの墓につばを吐いてやる

2018/06/24 22:45
ボリス・ヴィアン『お前らの墓につばを吐いてやる』(河出文庫/鈴木創士=訳)を読んだ。定価920円+税。

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訳者あとがきによると、この本は発表の経緯が面白い。ボリス・ヴィアンが作家デビュー前に、ヴァーノン・サリヴァン名義で、アメリカの黒人作家という設定ででっち上げた、悪ふざけノワール小説なんだそうだ。
結果、ベストセラーになったものの、後にマスコミはボリス・ヴィアンが書いたのではないのかと騒ぎ出し、しまいには過激な内容から発禁処分となり罰金刑で借金を背負うハメになったという。

白い肌に生まれた黒人青年が、黒人差別のリンチで殺された弟のために、白人になりすまして復讐の機会を待つ。
しかし彼の矛先は、弟を殺した連中ではなく、自分を知らない別の町に越して「白人社会」に復讐をするという漠然としたもので、しかも白人としての生活を満喫したあとに、復讐のターゲットにしたのが十代の白人の少女二人となると、非常に共感しにくい主人公の行動原理だ。

これを書いたのが、黒人作家のふりしたフランスの白人なのだから、余計に複雑なんだけど、ボリス・ヴィアンは、ジャズ・ファンであったらしく、少なくとも黒人に対するリスペクトだけは本物なんだろう。

アメリカ風ハードボイルドの影響を受けたとされるが、チャンドラーやハメット調を期待するとだいぶ違う。訳者あとがきに、フランス風ビートニクスのはしり、とあって、それには納得。


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それでは今日は、レニー・クラヴィッツの「ブラック・アンド・ホワイト・アメリカ」を聴きながらお別れです。レニーは黒人のルックスですが、白人の父と黒人の母のハーフです。
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日本エレキテル連合『パルス』

2018/06/17 15:21
昨日は渋谷ユーロライブにて、日本エレキテル連合単独公演『パルス』を観劇。

過去の単独公演のチラシとイメージが変わって、かわいい雰囲気に。

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しかしコントは相変わらずの、というかさらにも増しての、狂気の世界だった。なにしてんの、この人たち。
今回は通しテーマ的なことはなく、コントごとに全く違うキャラクターを演じる。メイク直しの時間は、演じたキャラクターの映像版コントで繋ぐんだけど、毎度その映像のクオリティが凄い。生の舞台上のコントと、シュールな映像コントを交互に見ているうちに、頭がおかしくなってくる。なにしてんの、この人たち。

エロ、グロ、ナンセンス。テレビじゃ到底無理だけど、舞台でもギリギリなんじゃねぇの、という線を突いてくるアングラなコントの数々に、顔がひきつったまま笑うことになる。だけどエレキテルの二人はどこか可愛げがあるし、演技力にも感心する。なかでも、学生運動の時代の四畳半フォークのパロディは好きだったな。
女性ファンを中心にユーロライブは満員だし、しっかりした固定ファンはいるんだけど、舞台しか活躍の場がないのがもったいないなぁ。
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さよなら、僕のマンハッタン

2018/06/13 23:51
ブログお休み中『さよなら、僕のマンハッタン』を観てました。
新宿ピカデリーにて、割引が何も使えず通常料金1800円。さよなら、僕のセンハッピャクエン。

マーク・ウェブ監督による、恋愛やら将来やらに悩める青年を主人公にした青春映画。ていうかジェフ・ブリッジスが出てるから観に行った。

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マンハッタンが舞台で、どちらかというとハイソなインテリ層の人々が出てきて、主人公がメガネ男子なので、最初はちょっと、かつてのウディ・アレンの映画を思い出すけれど、持ち味はだいぶ違った。

一人暮らしを始めたトーマス(カラム・ターナー)は、ある日、隣人の男(ジェフ・ブリッジス)と知り合う。お節介で初老で変人の隣人なんてうざったいだけだと思うけど、トーマスはなぜか心を開いて、恋人のことや家族関係の悩みを打ち明けるようになる。
やがて父(ピアース・ブロスナン)の不倫に気づいたトーマスだが、その愛人ジョアンナ(ケイト・ベッキンセール)の大人の色気にやられて、そこからはもう、人物相関図がややこしい展開に。

父も悪いがトーマスも悪い。そりゃ美人だよ。ケイト・ベッキンセールなんだからさ。それでもって、いちいち口を出すこの隣人は何者なんだよ。え、このおっさん、トーマスの両親とも知り合いっぽいじゃん。いったい何者なんだ?と、複雑にこんがらがった人間関係が、最後にスッキリ収まって、なんとなく感動しちゃうから驚いた。

サイモン&ガーファンクル「ニューヨークの少年(The Only Living Boy in New York)」(映画の原題も同じ)をテーマ曲として、ビル・エヴァンスやハービー・ハンコックのピアノジャズがよく似合う映画だった。
トーマスとジョアンナの見せ場には、ボブ・ディラン「ジョアンナのビジョン」を使う心憎さと、音楽の使い方はさすがのマーク・ウェブ監督。
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無名時代

2018/06/08 12:19
阿久悠『無名時代』(集英社文庫)を読んだ。
新刊680円+税。

昭和の歌謡界を代表する作詞家・阿久悠の自伝的な青春小説。まだまだ作詞家になる前、広告代理店勤務時代の物語。

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これは僕の大好物なジャンルだ。時代は1959年から1966年まで。阿久悠自身を思わせる主人公・芥洋介(あくたようすけ)は大学を卒業して、銀座にある大手とはいえない広告代理店・宣友に就職する。
広告代理店という職種がまだ草創期で、まあ職種としては昔からあったんだろうけど、テレビの普及によりCM業務が加わり、爆発的に業界が大きくなって、わけがわからない活気があった時代だ。
宣友も新聞広告からテレビ番組の制作までやり、その中で芥洋介は次第に才能を発揮して、新番組のパイロット版の脚本から、主題歌の作詞まで手がけるようになり、少しづつ芸能界、テレビ界に近づいていく。
ある日、テレビ局の地下の廊下で会った大学時代の同級生に言われる。

  要するに、出来たてのホヤホヤの社会だから、俺がやるって手を
  挙げりゃ、先達、権威になれるってものが、ゴロゴロしてるって
  てことだよ。明治維新、文明開化よ

あとがきによると、芥洋介の後輩としてアルバイト入社し、行動を共にする上川一人とは、後に漫画家となる上村一夫のことなんだそうだ。もちろんこの文庫のカバーイラストも上村一夫のもの。そういえば阿久悠の楽曲集CDの多くは、ジャケットに上村一夫のイラストが使われているが、そういう関係だったとは知らなかった。
この小説は、早くに亡くなった上村一夫(1986年没)のことを書きたかったのかもしれない。というか元本は1992年に刊行されたそうだけど、こんな傑作、もっと早く文庫にしておかないといけませんよ、集英社さん。


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それでは今日は……あれ?僕のCDコレクションの中に、阿久悠さんの作詞が一曲もないなんてことあるだろうか。あらら、本当にないかも。
西城秀樹の歌に阿久悠作詞の「ブルースカイ ブルー」があるが、こじつけでウィルコの「スカイブルースカイ」を聴きながらお別れです。
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妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII

2018/06/04 12:31
昨日はシネリーブル池袋にて『妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII』を観た。日曜夜割引で1300円。

山田洋次監督の家族喜劇シリーズ第3弾。このシリーズは大好きで、毎回楽しみでならない。画像は横尾忠則作のイメージポスターを。

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いい映画だったなぁ。今回は長男(西村まさ彦)の妻、史枝さん(夏川結衣)が主役。
先日、Eテレで放送された山田洋次監督と蒼井優の対談番組(SWITCHインタビュー)で、蒼井優はこのシリーズを「ファンタジー」と評していたが、僕もまったくそう思う。決して蒼井優ちゃんが言ったから乗っかったわけじゃない。じゃないってば。
平田家は、毎回毎回トラブルばっかりでいつもドタバタしているけれど、その度に兄妹の妻や夫まで集まっての家族会議となる。いまどきこんなに密に集まる家族はめったにない。そういう意味で、問題家族でありながら、ほとんどファンタジーのような理想の家族でもあるのだ。

些細な言葉の弾みで誰かを傷つけたり、怒らせたりしてしまう。どれも誰もが言ってしまいそうな言葉。今回は特に世の旦那さんは身につまされることばかりだろう。僕は独身だから、まあ想像なんだけどさ。
それでもこの家族は、どんな時も根底では優しさに包まれている安心感がある。

3作目にして、なるほど小林稔侍は毎回、周造(橋爪功)の違う旧友役で登場するのかとか、鶴瓶はいつもワンポイントで出るんだとか、うな重のくだりとか、シリーズものならではの楽しみ方も分かってきた。
今回は立川志らくが登場して、林家正蔵とやりあう場面も可笑しかった。
あと、出番は少なめでも、やっぱり蒼井優が素晴らしいのです。
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ワンダーストラック

2018/05/31 23:39
ブログお休み中『ワンダーストラック』を観てました。
角川シネマ有楽町にて、レイトショー割引1100円。

予告編で気になってたトッド・ヘインズ監督作。

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なかなか不思議な映画だった。
1977年のミネソタ、落雷事故で聴覚を失った少年ベンと、1927年のニュージャージー、聴覚障害の少女ローズの物語が並行して描かれる。

ベンのパートは70年代映画風のザラついた映像で、ローズのパートはモノクロのサイレント映画調で。カラーとモノクロだと「現在と過去」と思いがちだけど、1977年はもう40年も前だから現代とはいえない。どっちも過去。「過去ともっと過去」の物語なんだよね。

二人はそれぞれ家庭環境に悩み、家を飛び出してニューヨークへ向かう。
二つの物語は、いずれどうにかなって結びつくんだろうなと予想はつくんだけど、果たして僕みたいにひねくれた人間の納得がいくような結末になるのだろうか。50年の隔たりにどんな意味があるのか。

はい。スッキリ腑に落ちました。書くわけにいかないけど、人間っていいなとほんのり感動。そしてこの説得力は、ジュリアン・ムーアという女優の存在感によるものでもある。さすがです。
テレビでよくやってる世界の偶然のやつとか見てると、もっと信じられないような偶然があるわけで、この映画くらいの偶然は全然あるんですよ。人間の縁には何か不思議な引き寄せる力が。

予告編ではデヴィッド・ボウイの「スペース・オデティ」がテーマ曲的な扱いだったけど、本編では特にそんな印象はなく、70年代ニューヨークのファンクの印象が強い。どっちも嫌いじゃないからオーケー。
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えーと

2018/05/29 11:56
こんにちは。
しばらくブログを休んでましたが、パソコンが壊れてました。ははは。
パソコン使う人にとっては、しばしば起こることであります。
まあ、簡単にいうと古くなっちゃったんですね。
選択肢はいくつか。

1)新しいパソコンを買う
2)とりあえず中古で安いのを見つけてくる
3)修理する
4)ふて寝する

1)は、予算的に無理なのは分かってましたが、一応家電量販店を
回ってみました。ほんとは新しいの欲しいよね。
しかし新しいのを買うと、グラフィックソフトのいくつかが使えなくなり
そちらも新規購入するハメになる恐れもあり。

2)何がショックだって、中古品として並んでるのが、いずれも
僕のパソコンよりも新しい型のもので、ああ、そういうことなんだと
再確認。価格も意外と高く、もう少しで新品が買えそうな値段。

3)正規店に見積もりしてもらうと意外に高い。
もう少しで中古品が買えそうな値段。でも結局は修理に出すしかない。
ネットカフェにて情報収集、修理店の安いところを探しました。

4)どっちにしろ、予算的にすぐには修理に出せないから、
ふて寝するよね。

とりあえず修理してもらって帰ってきました。現在いろいろ調整中です。
修理店では「年代モノ」と言われました。6、7年使ってたかなぁ。

なお、この数日間、別に自宅謹慎していたわけではないので、
ブランク中に観た映画のこととか、追って書いていきたいと思います。

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ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス

2018/04/29 22:55
滝口悠生『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』(新潮文庫)を読んだ。定価400円+税。

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ふぅむ。この小説をいったいどう捉えれば良いのだろうか。面白いか、つまらないかといえば、面白く読んだ。がしかし、タイトルが『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』である。こちらとしても、『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』というからには、そりゃ相当なもんなんだろうね、とハードルを遥か高く上げてしまうのだ。

実になんということのない青春小説だ。書き方が少々複雑なので整理してみると、現在30代の著者自身を思わせる主人公が、14年前、19歳の頃に原付バイクで東北を旅した記憶が主軸となる。その旅の途中でさらに遡って高校時代の恋愛や大学時代などの記憶が、人間の記憶ってそういうもんでしょうとばかりに、時間軸が入り乱れて挿入される。

旅の途中で大きな事件が起こるわけではなく、とくに主人公の成長も感じられず、誰にでもあるような19歳の記憶である。まあそれはいい。
やはり引っかかるのは、タイトルの『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』である。主人公がジミヘン好きという設定で、何度かジミヘンについて語られてはいるが、ジミヘンの音楽が主人公の行動の起点となってるとも思えず、そこの部分をそっくり抜いたとしても、きっと小説は成立してしまうだろう。
だからといってタイトルが、「クリーム」とか「トラフィック」とか「ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニー」でもよかったのかといえば、そういうわけでもない気はするんだけど。

併録された短編「犬の尻のあたり」は、飼い犬を散歩させていた時の記憶を描いている。そういう点では、この本は記憶についての小説なのかもしれない。


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とりあえず今夜はジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンスの「ファイア」を聴きながらお別れです。
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深夜のラジオっ子

2018/04/23 14:01
村上謙三久『深夜のラジオっ子』(筑摩書房)を読んだ。
定価1600円+税。

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ラジオに関する本というと、往年の人気番組を振り返るパターンが多いけれど、これはラジオの「構成作家」にスポットを当てたマニアック本。
70年代末にラジオドラマの脚本から出発した藤井青銅や、ミュージシャン系の「セイ!ヤング」の構成作家だった田家秀樹ら大御所から始まり、キャリア数年の若手の構成作家まで、大まかには年代順に、取材をしていく形式で書かれている。

もしも今、ラジオの構成作家になりたいと考える若い人がいたら、この本は構成作家になる方法から仕事の取り方、考え方のヒントまで、ものすごく実践的で役に立つ本だと思うが、僕みたいにただのラジオ好きが読んでも、へーなるほどねぇ、と思うくらいでちょっと困ってしまったが。

まず感じたのは、90年代以後に構成作家になった世代には、やはり「ビートたけしのオールナイトニッポン」が絶大な影響を与えていることだ。これは高田文夫の存在がある。僕らは「ラジオの中で、たけしと、もう一人いるこの笑ってる人は誰なんだ!?」と思ったものだ。ラジオには「構成作家」という人がいると意識した最初が高田文夫だった。

さらにその下の世代には、伊集院光の影響が大きいようだ。ウンナンや爆笑問題はテレビの人がラジオもやってる感じなのに対し、伊集院光はラジオから始まってるからだろうか。

あと複数の構成作家が駆け出しの頃、ゴミ箱に捨ててある先輩の原稿を拾って台本の書き方を勉強した、と言っているのが面白かった。なんとなく美談風だけど、台本の書き方は先輩がちゃんと教えろよ、と思う。


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それでは今日は、古いラジオをジャケットにしたウィルコの『A.M.』より、「I Must Be High」を聴きながらお別れです。
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未解決の女

2018/04/20 23:23
昨日は『未解決の女 警視庁文書捜査官』(テレビ朝日)の初回を見た。

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正直、主演が波瑠じゃなかったら見ないかなあ、という感じだったけど、波瑠だから毎週見ることにする。波瑠さん良い。冬期ドラマ『もみ消して冬』もぜんぶ見たし。

出だし『SPEC』を思わせたのは、波瑠がギプスをはめた左腕を吊って登場して、警視庁の地下深くの倉庫みたいな部署に降りて行ったから。でも『SPEC』はTBSのドラマだし、たまたま似ちゃったんだろう。
未解決事件を捜査するドラマは特に新味があるわけじゃなし、テレ朝伝統の刑事ドラマでいうと『おみやさん』だってそうだ。

鈴木京香が捜査資料の倉庫から推理するという点で、思った以上に、なんて言うんだっけ?書斎で推理するミステリーに、ジャンルとしての呼称があったと思うんだけど。「安楽椅子探偵もの」でいいのかな。鈴木京香が署内で推理して、波瑠が現場で動く、変型バディドラマだった。

あんまり陰惨な内容ではなく、楽しく見られるのが良い。
ラストに直前の時間帯のドラマ『警視庁・捜査一課長』の内藤剛志が、捜査一課長として出てきてびっくりした。どうやら『警視庁・捜査一課長』のラストには波瑠が出てたみたいなので、そういうことなのね。

波瑠といえば、NHKでやってた『スニッファー 嗅覚捜査官スペシャル』に登場したプロファイラー七条香奈もぜひレギュラー化して欲しいし、
『BORDER 衝動〜検死官・比嘉ミカ〜』も面白かったから、このあたりをローテーションで見たいな。
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昼下がりのサミー・デイヴィスJr.

2018/04/16 13:44
土曜日に放送されたTBS『オー!!マイ神様!!』がスゴかった。
『オー!!マイ神様!!』とは、月曜深夜に放送されていた、爆笑問題の田中裕二とメイプル超合金のカズレーザーがMCのバラエティ番組で、ゲストの芸能人や文化人が自分にとっての「神様」をプレゼンする。
先日はその1時間スペシャルで、何がスゴイって土曜日の昼下がり、高嶋政伸のプレゼンにより、1時間まるまる「サミー・デイヴィスJr.」のことを放送したのだ。

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サミー・デイヴィスJr.はおもに1960年代に活躍したアメリカの黒人エンターティナー/歌手/俳優/ダンサー。
僕ももちろん全盛期の活躍は見てないけれど、僕ら世代は70年代にサントリー・ホワイトのCMを通して、当時は小学生でも知っていた。
冬の朝、外に出た少年が「寒ぃ」と言うと、友達が「デイビスジュニア」と続けるのが慣用句となっていたほどだ(のちにサミー・ヘイガーが取って代わる)。

高嶋政伸がプレゼンしながらVTRを見て、号泣しているのがまたスゴかった。この番組、ナイツの塙が細野晴臣をプレゼンしたり、行定勲監督が成瀬巳喜男監督の『浮雲』を熱く語ったり、振付師の杉谷一隆がフランキー堺のミュージカル映画『君も出世ができる』を教科書として語ったり、猪瀬直樹が三島由紀夫をプレゼンしたり、菊地成孔がマイルス・デイヴィスをプレゼンしたりと、マニアックで深い内容がとても面白かった。
どうやら番組は最終回っぽいけれど、こっそり復活して欲しいなぁ。


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というわけで今日は、僕が一枚だけ持ってるサミー・デイヴィスJr.1968年発表のアルバムから、「Every Time We Say Goodbye」を聴きながらお別れです。
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寝言も言えるはず

2018/04/15 11:09
相変わらずチャットモンチーのトリビュートアルバムを聴いていてるんだけど、3曲目、ねごとの「シャングリラ」もいいなあと。
ねごとといえば、去年の夏に出たシングル「空も飛べるはず」のジャケットがいかしてたな。買わなかったけど。

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ねごと「空も飛べるはず/ALL RIGHT」
映画『トリガール!』の挿入歌となったスピッツのカバーです。

これロック好きなら一瞬で、おっ!と思うやつ。

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THE WHO「The Kids Are Alright」のオマージュとなっております。
フーのユニオンジャックを「空も飛べるはず」だから空の柄にしていて、4人の寝顔に「ねごと」って感じも出ている。上のフォントまで合わせてますね。そして、なぜフーなのかというと、カップリング曲のタイトルが、「ALL RIGHT」ときた。
「パクリ」じゃないですよ。元ネタが有名なものだから。ねごとの若い音楽ファンに伝わってるのかは微妙な気はするけど。「パロディ」という言葉は、元ネタに対して風刺的なニュアンスがあるから、ここは「オマージュ」でいいと思います。
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日曜プライム/探偵物語

2018/04/09 14:10
昨日の夜はテレビ東京の池上さんの番組を見ていたので、テレ朝でやってた『探偵物語』は録画して、真夜中に見た。

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原作・赤川次郎。ってことはもちろん、薬師丸ひろ子と松田優作のあの懐かしい『探偵物語』(1983年)の、34年ぶりの映像化なんだとか。
主演は二階堂ふみと斎藤工。立ち姿が映画版の身長差を思い出させる良いキャスティングで、なかなか楽しいドラマだった。

薬師丸版『探偵物語』を観てるからって、それと比較してどう、みたいな野暮は言いません。あくまでテレビサイズのドラマ化なので。
そもそも映画版『探偵物語』がそんなに面白かったかというと、かなり思い出補正されてるし。公開当時、僕は高校生だったから夢中で観て、その後も松田優作の特集上映などで何度か観てるけど、まあヌルい映画です。

エンディングテーマは安藤裕子さんが歌う「探偵物語」のカバーだったけど、そこは二階堂ふみに歌って欲しかった。
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CHATMONCHY Tribute

2018/04/05 23:31
夏に「完結」が発表されているチャットモンチーは、現在ラストアルバムを制作中のようだけど、その前に、つまりまだ完結していないのに、早めのトリビュートアルバムが出た。

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あーもうメチャメチャいい。チャットモンチーのオリジナル・アルバムと同じくらいに好きだ。ジャケットのアートワークも可愛いし。
参加アーティストを一応全部書いておくと、忘れらんねえよ、CHAI、ねごと、People In The Box、Homecomings、ペペッターズ、YOUR SONGS IS GOOD、フジファブリック、集団行動、川谷絵音、Hump Back、グループ魂、スチャダラパー、きのこ帝国、月の満ちかけ、ギターウルフの全16組。僕は全然知らない人も多いけど……。
ねごとやHump Backなど、チャットモンチー・フォロワー的なガールズバンドから、フジファブリックやギターウルフらの先輩バンドに、一般公募によるペペッターズと月の満ち欠けまで、音楽的な幅もかなり広い。

トリビュートアルバムって、アーティストがそれぞれ原曲を解釈して、オリジナルから離れた方が面白いと思ってるんだけど、このアルバムは、どのアーティストも本気でチャットモンチーに取り組んでいて、そこに愛とリスペクトを感じる。ブックレットに載ってるそれぞれのコメントを読んでるだけでも、嬉しくなってしまう。

 「耳鳴り」を初めて高校の軽音部の部室で聞いた時、訳の分からな
 い涙がどんどん出てきて自分でもとてもびっくりしたのを覚えてい
 ます。こんなにかっこいい、女の人たちだけのバンドがあるなんて、
 とてつもなく頼もしいような、心地よく打ちのめされたようなあの  
 衝撃は今でも忘れられません。(一部抜粋・ねごと/蒼山幸子)

青春映画みたいな場面。分かる。僕がもしも女子高生で軽音楽部の部室でチャットモンチーを聴いたら(ハードルがものすごく高い妄想だけど)、絶対泣く自信がある。

そして様々なカバーからなおも浮かび上がる、チャットモンチーの楽曲の良さ。アレンジが大きく変わっても失われないメロディと言葉の強さを、あらためて感じることが出来る。これがトリビュートアルバムの醍醐味。
でも、参加アーティストにチャット愛が溢れるばかりに、あえて代表曲を外して選曲したフシがある。大ネタの「シャングリラ」を、事務所の後輩のねごとがやってるくらいで「親知らず」とか「Last Love Letter」とか、まだまだ、もう一枚余裕で作れるくらいに名曲が残ってる。
やっぱすげぇなチャットモンチー。
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素敵なダイナマイトスキャンダル

2018/04/02 12:49
昨日は池袋シネマロサにて『素敵なダイナマイトスキャンダル』を観た。サービスデーにつき1300円。

一昨日はアメリカ政府を揺るがしたワシントン・ポストの映画を観たけど昨日はサブカルの最果て雑誌「写真時代」編集長として知られる、末井昭のクロニクル。末井役に柄本佑、監督は冨永昌敬。

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一応注釈しておくと「写真時代」とは、1981年創刊、1988年に廃刊となった荒木経惟のエロ写真を目玉にした超過激なエロ雑誌。他に森山大道のスナップや、南伸坊、赤瀬川原平らの連載もあったサブカルの最果て。
僕も若い頃に、サブカル目的ではなく当然エロ目当てで、止むに止まれず2回くらい買ったことがあるが、35万部も出ていたとは!
決して「表現の自由」のためでも「芸術」や「反権力」のためでもなく、わいせつ目的の悪ノリ雑誌です。本当にヒドイ雑誌なんだからもう。

原作を読んでないので、映画で初めて知ったが、末井氏は60年代にまず横尾忠則や粟津潔に憧れてグラフィックデザイナーを志し、看板制作を主とする小さなデザイン事務所に入る。その後キャバレーの宣伝部や風俗店の看板を描いている内に、エロ雑誌にイラストを描くようになったのが、出版業界への入り口のようだ。
ポスターカラー。竹製の溝引き定規にガラス棒と烏口。三角定規。写植の切り貼り。手描きのレイアウト用紙。グラフィックデザインがまだ職人仕事だった時代の描写が、懐かしくて胸が熱くなった。昭和の末期。バブル景気直前。最後の泥臭くて猥雑な時代の空気感がよく出ていた。

1977年に「写真時代」の前身となる「ウイークエンド・スーパー」という雑誌を作り、そこで写真家の荒木経惟と組むのだが、演じるのがこの映画の音楽も担当しているジャズ・ミュージシャンの菊地成孔。彼はどう見ても菊地成孔なのに、出て来た瞬間に、あっアラーキー!だと分かるキャスティングが絶妙で面白かった。

この映画は、幼少期にダイナマイト心中した母を「売り」にした末井氏の母に対する決着なのかなかと思う。映画には多くの女性が登場するが、母を演じた尾野真千子が圧倒的に妖艶で魅力的だったから。
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書

2018/04/01 16:49
昨日はイオンシネマ板橋にて『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』を観た。レイトショー割引で1300円。

1971年、ベトナム戦争の虚偽を記した機密文書を入手したワシントン・ポストの記者たちを描く、スティーヴン・スピルバーグ監督作品。

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ゾクゾクした。70年代初めの、まだまだアナログな時代のブン屋たち。
ワイシャツの腕を捲った記者たちがタイプライターで原稿を打ち、手書きで赤を入れて、活版を組んで、輪転機を回す。印刷工場のベルトを駆け上がり刷られた新聞が、トラックに積まれて早朝の街に運ばれて行く。
スピルバーグ監督は、新聞が作られる過程を克明にカメラに収める。
もちろんデジタル化された現在も変わらない部分もあるだろうけど、公衆電話で小銭を撒き散らしてダイヤルに指を入れる仕草、あるいはタイプの音や、活字組みに、ブン屋たちの熱気や匂いを感じた。

しかしそうして報道の自由を賭けて発行した新聞は、自分たちが投獄される可能性と、関わる多くの人の仕事まで奪う可能性も含んでいるのだ。
それでも報道に踏み切った者たちの、覚悟と誇りと意地と使命感と心意気に震える。

「報道機関が仕えるべきは国民であり、統治者ではない」

そう判決を下したのは連邦裁判所の判事だ。名言でも何でもない、ごく当たり前の「早寝早起き腹八分」レベルのことだが、それをいま敢えて問いたださなければならないアメリカ。そして日本。
日本に至っては、森友ペーパーズが報道されても、大衆がそれに乗っからないという恐怖がさらにある。そんなことより納豆の値上げをどうにかしてくれと思ってるのが我々だ。

アメリカ近代史に多少の知識がないと、よく分からない部分もあるかもしれない。僕も『大統領の陰謀』や『フロスト×ニクソン』など、いくつかの映画で得た知識くらいしかないので、大丈夫かなと心配したけど、オープニングのクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルで一気に映画に引き込まれた。
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Both Sides Of The Sky

2018/03/30 23:03
ジミ・ヘンドリックスの『Both Sides Of The Sky』を買って来た。1968年から70年の間にスタジオ・レコーディングされた未発表曲を中心に集められた(ニュー)アルバム。

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ジミヘンは好きだけど、僕は一応「公式盤」しか持ってないから、初めて聴く曲が多かった(その公式盤だけでもポリドール盤とユニバーサル盤とソニー盤が混在して、何度も再発されたりしてややこしいんだけど…)
当然、一枚のアルバムとしてのまとまりには欠けるものの、僕くらいの中級レベルのファンには十分楽しめる内容だ。

中でもジミと、当時メジャーデビューしたばかりのジョニー・ウィンターが競演のルーズなブルース「Things I Used To Do」が嬉しい。お互い探り合いながらも楽しんでる様子を想像するだけでウットリ。

そしてスティーヴン・スティルスが、ボーカルとオルガンを担当する「$20 Fine」と、珍しくジミがベースを担当(公式音源では初めてかな?)する「Woodstock」の2曲は、ジミファンにはもの足りないかもしれないが、僕はスティーヴン・スティルスも好きなので得した気分。

1曲目が「Mannish Boy」のせいもあり、全体的にブルース色が強いアルバムになっていると思う。しかしこうなると、ジョニー・ウィンターと競演が1曲だけってことないだろう、とか、スティルスとは結構ガッツリと何か作ろうとしていた気配がある、とか、まだまだ眠ってる音源がありそうな気がしてしまうよ。
現在、ジミヘン音源のマスタリングを一手に引き受けてるエディ・クレイマー氏もご高齢(75才)なので、エディさん、無理せずお早めに発掘お願いします。
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