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おやぢロックの友:アウトテイク
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好きな音楽のこととか、映画のこととか、なんかユルユルなことをメモ的に書いてみます。日記はムリ。自己紹介ったって、あとは何だ、好きなものでも書いておくか。アメリカン・ロックとか、西部劇全般、クリント・イーストウッド、サム・ペキンパー・・・おやぢ臭いな。えーと、ルーシー・リューが好き。
そうだ、あと、女子ソフトボールを応援してます。

■ブログにメアドは載せない方がいいらしいけどね。
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世界の果てまで何マイル

2017/06/25 20:58
テリー・ビッスン『世界の果てまで何マイル』(ハヤカワ文庫/中村融=訳)を読んだ。古本で300いくらかだったかな。

こないだ読んだ佐藤多佳子の『明るい夜に出かけて』の中で、主人公のラジオネームの元になっていた小説。絶版のようなので古本でゲット。

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ハヤカワSF文庫から出ているが、これはファンタジー小説といった方がいいだろうか。自動車整備士のトーキング・マンは魔法使い。といっても、自動車を修理するくらいしか魔法を使わない。
ある日、失踪したトーキング・マンを、娘のクリスタルと、知り合ったばかりの大学生ウィリアムズが追いかける青春ロード・ノヴェルになっている。追っているのか、逃げているのか、どこへ向かっているのか。よく分からないがとにかく進むのだ。

 「頭がおかしいのか? 引きかえすしかないよ」
 「引きかえすってどこへ?」

この小説は1993年にハヤカワ書房から刊行されているが、テリー・ビッスンが書いたのは1986年。文学史的なことは知らないけど、なんとなく80年代にときどき読んだタイプの小説だと思った。
例えば、村上春樹だったら『羊をめぐる冒険』とか、村上龍の『だいじょうぶマイ・フレンド』とか、川西蘭の『パイレーツによろしく』とか、少し古いけど、リチャード・バックの『イリュージョン』とか、あの感じ。
僕の好きなタイプの小説だ。もうちょっと分析してみると、叙情的な表現を排した文体、リアルとファンタジーの境界が曖昧、みたいなやつ。

あと、この小説には様々な自動車が登場する。48年型シェビー、66年型ムスタング、62年型クライスラー、50年型フォード、ダッジ・ステーション・ワゴン、68年型ビュイックなどなど。この自動車フェチ気味なこだわりが、ロード・ノヴェルとしての魅力になっていると思うのだが、僕はまったく自動車に疎いので、その車種に込められたイメージだとか、象徴的なものにピンと来ないのがちょっと悔しい。


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それでは今日は、チャットモンチーの「ドライブ」を聴きながらお別れです。これまた名曲です。
 ♪まっすぐに突き抜けよう その先になにがあっても
  目を閉じないでいよう
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ラ・ラ・ラスト。

2017/06/18 14:28
昨日のAKB48総選挙。テレビは見れなかったので、
ネットで情報を拾ってみると、まゆゆは卒業発表するわ、
りりぽんは結婚宣言するわと、いろいろあったようだけど、
最後はやっぱり指原さんの三連覇。
『ラ・ラ・ランド』をパロディにした選挙ポスターも見事でした。

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僕も例年はCDを一枚買って来て、指原さんに一票だけ
投票していたのですが、今年はピンチだってはなしだから、
二枚買って二票入れました。
そしたらブッチギリの一位じゃないですか。なんだよもう。


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というわけで今日は「願いごとの持ち腐れ」通常盤TypeCyより、
指原さんセンター曲「イマパラ」を聴きながらお別れです。
2000年頃に流行ったパラパラのリバイバルですね。
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美しい星

2017/06/15 15:39
昨日はシネ・リーブル池袋にて『美しい星』を観た。
水曜サービスデーにつき1100円。

三島由紀夫が1962年に発表した小説を、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』や『桐島、部活やめるってよ』など小説原作ものに定評のある、吉田大八監督による映画化作品。

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なんとも奇妙な映画だった。この奇妙さは、三島由紀夫の原作『美しい星』の読後感と同じ奇妙さで、そういう意味では忠実な映画化だ。
と、僕は三島などまともに読んだことはないくせに、たまたま(天啓により)『美しい星』は読んでいたので、いかにも「三島の原作では」的な文学好きのテイで書いてみる。

テレビの気象予報士・大杉重一郎(リリー・フランンキー)と、彼の子供たち(亀梨和也、橋本愛)は、ある時期、それぞれが宇宙人(からの魂の転生)であると覚醒していく。そしてそれぞれが、自分が地球に生まれた理由や、使命を模索し始める。

超自然現象を寸止めで観客に見せないのは、SFXの予算がないからではなくて、絶妙に本当に宇宙人なのか、本人の思い込みなのか、判断を迷わせるためだ。結果的に、とてもスピリチュアルな、あるいは宗教的な人間の姿を映し出す。天啓を受け、使命に目覚め、発言し行動するが、天は沈黙したままなのだ。それが映画では原作以上に滑稽な人間に見える。

原作では、母も宇宙人に覚醒するが、映画での母(中嶋朋子)だけは地球人のままだ。しかしペットボトルに入った「美しい水」のマルチ商法にハマるあたり、実はスピリチュアルと紙一重なのかもしれない。

僕は宇宙人の存在は100%肯定派だが、といっても宇宙人とコンタクト出来るとか、宇宙人はすでに地球で活動している、という説は、にわかに信じがたい。だからと言って「信じた方がロマンがある」的なまとめ方も大嫌いで「いや、ロマンとかじゃなくているんだってば!」と思う。
ホントにもう、ちょっとでいいから姿を見せてよ、宇宙の友よ。
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ラジオ・ガガガ

2017/06/11 13:43
原田ひ香『ラジオ・ガガガ』(双葉社)を読んだ。
新刊1400円+税。

こないだ読んだ佐藤多佳子『明るい夜に出かけて』に続いて、これはラジオを題材にした小説6篇。

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『明るい夜に出かけて』は深夜ラジオのリスナーが主人公だったが、こちらはラジオの範囲がもう少し広く、ラジオにまつわる話、という感じか。

ケアハウスで「伊集院光 深夜の馬鹿力」を聴くおばあちゃん。東南アジアでiPodに入った「オードリーのオールナイトニッポン」を聴く青年。
ラジオドラマのシナリオ作家を目指す主婦。気まずい夫婦の間に流れる「ナインティナインのオールナイトニッポン」。「全国こども電話相談室リアル!」に耳を傾ける少女。

  伊集院は決して自分たちを裏切らない。いや、裏切っても、その
  裏切ったことをちゃんと話してくれるだろう。   (河西信子)

ケアハウスにいるおばあちゃんはそう思う。これは著者の思いそのままで、原田ひ香もまたラジオのヘビーリスナーなのは間違いない。

全6篇中、ラジオドラマの脚本家のエピソードが2篇ある。これはどうやら、原田ひ香自身の経験が反映されているようだ。作中の脚本も自身の作品からの引用なのだろう。
ディレクターから脚本の改稿を15回も繰り返され、自分の大事にしていたシーンが変わっていく。プロットを何十本と提出しても、全て却下されてしまう。そんな生々しいやりとりが哀しくも面白い。


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それでは今日は、クイーンの「レディオ・ガガ」も、レディー・ガガも残念ながら持ってないので、RCサクセションで「ガ・ガ・ガ・ガ・ガ」を聴きながらお別れです。
 ♪ノイズだらけの ラジオが鳴ってらァ
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藤子スタジオアシスタント日記 名作秘話編

2017/06/06 15:55
えびはら武司『藤子スタジオアシスタント日記 まいっちんぐマンガ道 名作秘話編』(竹書房)を読んだ。
新刊1300円+税。

「まいっちんぐマチコ先生」でお馴染みのえびはら武司が、藤子不二雄のアシスタント時代を描くシリーズ。早くも続編が・・・と思っていたら、前作が出てからもう2年も経っていたよ。

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前回はえびはら武司の半自伝的なマンガだったけれど、今回は藤子不二雄マンガの制作エピソード秘話に絞っている。
えびはら武司が藤子スタジオにいたのは、1973年から1975年まで。当時はA先生(我孫子)が売れっ子で、F先生(藤本)先生は低迷期(ドラえもんの人気爆発直前)だったようで、えびはら武司は主にF先生のアシスタントをしていたそうだ。

竹書房刊「本当にあった愉快な話」誌上に連載のため、どうしても一つのエピソードが短く、あんまり深い話はないし、正直「名作秘話」というほどの驚きもない。だけど、えびはら武司が本当に楽しく働いた、著者にとっての青春の日々だったということは伝わってくる。
巻末に多くの、藤子不二雄を愛する漫画家からのイラストが寄稿されていて、それも楽しい。

というわけで、僕も藤子不二雄を愛する一読者として、4年くらい前に描いたやつを載っけておきましょう。

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ダンスでござーる。

2017/06/05 00:54
ジャン=リュック・ゴダール監督『はなればなれに』のダンスシーンが、本当に素敵すぎる。



これで思い出すのが、ハル・ハートリー監督『シンプルメン』(1992)のダンスシーンだ。唐突に、ソニック・ユースの「Kool Thing」で踊り出す、これもまた大好きなシーンだった。



女1男2で、女性を中心に下手なダンスを始める。なるほどこれって、ゴダールでござーるだったのか。と、日本での公開順が逆だったので、あとから元ネタを知り、さらにこの場面が愛おしくなるというね。

これって多分、みっちり練習してミュージカル映画みたいに踊るんじゃなくて、このグダグダ感が面白いんだろうな。
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ゴダールでござーる。

2017/06/04 01:38
昨日は高田馬場・早稲田松竹にて、ジャン=リュック・ゴダールの『女は女である』『はなればなれに』の二本立てを観た。
入場料金1300円。

60年代ゴダール映画特集にそそられて、早めに高田馬場へ。『はなればなれに』を映画館で見るのは初めてだ。

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ともにアンナ・カリーナを軸に、女1男2のトライアングルで、『女は女である』はカラフルでポップなラブコメ。『はなればなれに』はモノクロでコミカル調の犯罪もの。

そもそも『はなればなれに』は、1964年に制作されながら、なぜか日本では1998年にようやく劇場初公開された不遇の映画だった。
とにかく、アンナ・カリーナを見ておけばいい。『女は女である』でハタチ、『はなればなれに』で23歳のアンナ・カリーナ。キュートかつセクシー。『女は女である』のセーラー服よ。『はなればなれに』のストッキング脱ぎ脱ぎシーンよ。当時ゴダールの奥さんだったというからまったく腹がたつ。

あと改めて思ったのは、ミシェル・ルグランの音楽の美しさ。映画音楽の巨匠として幅広いジャンルの映画に関わっているから、あんまりゴダール=ルグランの印象はなかったけれど、この2作を続けて見ると、音楽の美しさが印象的だった。と思ったでござーる。
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明るい夜に出かけて

2017/06/02 15:45
佐藤多佳子『明るい夜に出かけて』(新潮社)を読んだ。
新刊1400円+税。

これはいいなあ。深夜ラジオのリスナーを主人公にした青春小説。バイト先のコンビニを舞台としたコンビニ小説でもある。

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富山は、わけあって大学を休学中。ファッションに気も使うし、そこそこイケメンのようだが、他人とコミュニケーションを取るのが苦手で、接触恐怖症の症状もある。特に女子が極端に苦手ときた。
もうさ、深夜ラジオのリスナーってそんなやつばっかりか。だけど深夜ラジオって、昔からある種ダメな人の「救いの場」だったりもする。
富山が聴くのは「爆笑問題カーボーイ」「伊集院光 深夜の馬鹿力」そしてなにより金曜深夜は「アルコ&ピースのオールナイトニッポン」。

物語はコンビニに来る、アルピーANNの「職人」女子高生・虹色ギャランドゥ、バイトの先輩・鹿沢、富山の友人のラジオ好き・永川らが出会い、それぞれが少しずつ変わって、成長していく。
ラジオを中心にしながらも、ツイッター、ニコニコ動画、アメーバピグ、ツイキャス、ラインと、現代のコミュニケーション・ツールが駆使されていく。ラジオって、うっかりするとノスタルジックに語られてしまう中、今の若者の物語になっているのが嬉しくなる。
すごく狭い世界ではある。だけど、他人と繋がっていく。その新しさがすごくいい。そして羨ましい。

  イヤホンから耳に落ちて来る、平子と酒井の声は近い。同じ部屋
  にいるんじゃないかってくらい近い。この謎の距離感こそが、ラ
  ジオの生放送だ。テレビじゃ絶対にない。不特定多数のリスナー
  が聴いているのに、アルピーと俺と三人でいるみたいな錯覚。
                         (富山一志)

分かる。この感じ。佐藤多佳子は、たぶん本当にラジオのヘビーリスナーだ。小説の題材として聴いてみたというレベルじゃ絶対ない。ラジオ好きには共感できるエピソードだらけ。JUNKのイベントとか、僕もその場に行ってたし!むしろハガキ職人じゃないだろか。


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それでは今日は、これしかないってことで、ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラスで「ビタースウィート・サンバ」を聴きながらお別れです。1967年からずっとオールナイトニッポンのテーマ曲だそうです。
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家族はつらいよ2

2017/05/29 16:35
昨日は池袋シネマ・ロサにて『家族はつらいよ2』を観た。
レイトショー割引1300円。

山田洋次監督による『東京家族』『家族はつらいよ』と、大好きなシリーズの新作。

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今回もまた笑って泣いて。しかし前作はエピソードが、どんどん膨らんで繋がって転がっていく喜劇だったのに対して、今回は高齢者の運転免許返上と孤独死にテーマをしぼった「小品」という印象だった。

声を出して笑っちゃうシーンは全部、橋爪功が出てる場面。そして涙ぐんじゃうシーンはいつも蒼井優がらみの場面だった。とにかく蒼井優がもうたいへん素晴らしい。

見る人の年齢によって泣き笑いのポイントと感想が違う映画だろう。前作をシネコンで見たときは、僕の隣に、おばあちゃんと孫の女の子(なんとなく聞こえてくる会話からの推測です)が見ていて、二人とも笑っていて、それがとてもいいなと思った。
僕なんかだと、この家族の中では林家正蔵の年齢に一番近いのかもしれないけど、一方で孤独死とかも人ごとじゃないから、なるほど一人で死ぬとこうなるのか。友人もいなかったらヤバイな。などと参考になった。
いろいろ問題を抱えている平田家だが、家族会議ですぐ集まることが出来るのだから幸せだ。しかも鰻重だ。
そこに対比的に描かれるのが周造の旧友、丸太吟平だった。しかし彼の死も決して孤独じゃなかったよ。
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グレッグ・オールマン、天へ。

2017/05/29 12:17
グレッグ・オールマンが亡くなったそうだ。69歳。
オールマン・ブラザーズ・バンドの、あの傑作ライブ盤「フィルモア・イースト」が、デュアン(24歳)、グレッグ(23歳)らによる若者のブルースだったことに驚いたものだ。

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僕が初めてオールマン・ブラザーズ・バンドの来日公演を見たのは、たしか1990年前後。伝説のバンドの再始動に感動したが、それも今思えば、メンバーは当時40代半ば。ロック史的には伝説のバンドでも、楽器演奏者としてはようやく熟練し、脂が乗ってきた頃だったかもしれない。
グレッグ・オールマンはジーンズが似合ってて、金髪を背中に流して、とにかく格好良かった。

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それでは今日は、1986年のソロ・アルバムより「アイム・ノー・エンジェル」を聴きながらお別れです。いかにも80年代なサウンドは、普段あんまり聴く気がしないけど、何周か回ってそんなに悪くない。
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ゴーストタウン

2017/05/28 11:24
ロバート・クーヴァー『ゴーストタウン』(作品社/上岡仲雄・馬籠清子=訳)を読んだ。定価2400円+税。

書店の新刊コーナで、派手ではないが僕の目を捉えて離さない装幀。ちょっと価格は高いけど、パラパラめくると、僕の好きそうな雰囲気。いや、むしろ僕しか読者がいないんじゃないか、という世界。

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ロバート・クーヴァーは、ポストモダン文学の作家らしい。以前の作品から気にはなっていたが、初めて読んだ。
オビの文章を引用してみる。
「書き割りのような西部劇の神話的世界を目まぐるしく飛び回り、力ずくで解体してその裏面を暴き出す、ポストモダン文学の巨人による空前絶後のパロディ!」

うーむ、期待通りの(?)ヘンテコな小説だ。アレハンドロ・ホドロフスキーの『エル・トポ』のようでもあり、クリント・イーストウッドの『荒野のストレンジャー』のようでもあり。古い白黒の西部劇からマカロニ・ウエスタンに至る西部劇の、ボンヤリした残像の中で繰り広げられる、グロテスクでエロティックでオフビートな小説だった。

主人公のカウボーイは「彼」としか書かれない。ゴーストタウンとは、普通、無人の町を指すが、ここでは町そのものが幽霊のようだ。いや「彼」だって生きているのかあやしいもんだ。
「彼」はゴーストタウンに引き寄せられるように流れ着く。逆に「彼」が望むからゴーストタウンが出現したような気もする。
どれも何かの映画で見たようなシチュエーションなのに、どれも読者の思うような展開にはならない。裏切りとハズシだらけ。
なんだいこりゃ。本当にもう。でも決して嫌いじゃないよ。


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それでは今日は、デヴィッド・クロスビーで「カウボーイ・ムービー」を聴きながらお別れです。
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ばかうけからのメッセージ。

2017/05/24 16:25
映画『メッセージ』の謎の飛行体が、
お菓子の「ばかうけ」に似てるってことで、
公式に制作されたコラボ・ポスターが公開されて話題になっている。

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こういうパロディ、僕は好きです。ややウケですけど。

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もともとのこのビジュアル・イメージは、
ルネ・マグリットの「現実の感覚」から来てるんだろうと思います。
宇宙に浮かぶ「ばかうけ」は、確かにシュールレアリズム。

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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス

2017/05/22 02:57
昨日はシネマサンシャイン池袋にて『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』を観た。レイトショー割引1300円。

お楽しみスペース・オペラの続編。上映形式は2D字幕版で。
なんかカッコつけたポスターがあったから採用。

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大いに楽しんでおいてナンだけど、ちょっと悪ふざけモードが過ぎた。前作と同じことをするわけにいかないだろうが、ならず者の寄せ集め感が薄まって、疑似家族愛の映画になっていたのも、なんだかなという感じ。

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だがしかし!今作で新たに参加した父親役のカート・ラッセル!や、ゲスト出演のシルヴェスター・スタローン!!をさしおいて、もっともフィーチャーされていたのが、宇宙海賊ラヴェジャーズのリーダー、ヨンドゥことマイケル・ルーカー!!!だったことが嬉しい。

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マイケル・ルーカー、62歳。そのコワモテを活かして、悪役を得意とするバイプレイヤー。どうやらジェームズ・ガン監督とウマが合うようで、『スリザー』『スーパー!』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』と、監督作に連続出演しているようだ。前作でも活躍していたが、今回は男泣きシーンをかっさらう。おれはシビレたぜ。

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その男、マイケル・ルーカー。時には『ブラウンズ・レクイエム』のように、主役を張ったこともある。どうだ、このしがない私立探偵役のしがなさっぷり。しかし『ブラウンズ・レクイエム』なんて地味な映画、誰が覚えているのか。マイケル・ルーカーと聞いてピンとくる人は、どのくらいいたのか。でももう大丈夫。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のヨンドゥだよ、あの青い顔の!
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カフェ・ソサエティ

2017/05/15 23:34
イオンシネマ板橋にて『カフェ・ソサエティ』を観た。
月曜割引1100円。

1930年代のハリウッドを舞台にしたウディ・アレンの新作ロマコメってことなので、とりあえず面白そうだと、早起きして出かけた。

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もう80歳を過ぎたというのに、年1本へたすりゃ2本のペースで脚本/監督作を作り続けるウディ・アレン。映画撮ったきり老人。
見る方が全然追いつかないから、もう「ウディ・アレンらしさ」がなんなのか、分からなくなってしまったけれども、この『カフェ・ソサエティ』は、僕の思う「ウディ・アレンらしさ」のフルコースだった。

前半後半で、映画界の敏腕エージェントである叔父の雑用係を務めるハリウッド編と、別のギャングの叔父のコネで、ナイトクラブの支配人になるニューヨーク編の2部構成といってもいい。
こうして、1930年代。ハリウッド。ニューヨーク。ジャズ。ギャング。ユダヤ人。大家族。そして色恋沙汰。年の差カップル。浮気。僕の思う「ウディ・アレンらしさ」満載となる。

例え成功した人生だとしても、人生の選択の中で、もう一方を選んでいたら。後悔ともちょっと違うけど、別の「かもしれない」人生を夢想してみる。そんな映画なんだろう。
ハリウッドで恋に落ちるヴォニー(クリステン・スチュワート)と、ニューヨークで結婚するヴェロニカ(ブレイク・ライブリー)の二人が、共に長身のスレンダー美人で、ややしゃくれ顔(あえて似たタイプの女優を選んでるはず)。彼女たちを含めて、顔と名前が一致する俳優がほとんど出てこないオール地味スター・キャストが、かえって新鮮に映った。

古い映画界ジョークや、ユダヤ人ネタのいくつかは、僕の知識不足で、たぶん笑い損ねてる気がする。それでも十分楽しいけど。
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スウィングしなけりゃ意味がない

2017/05/11 14:47
佐藤亜紀『スウィングしなけりゃ意味がない』(角川書店)を読んだ。
新刊1800円+税。

1940年代。ナチス政権下のハンブルクで、敵性音楽のスウィング・ジャズに熱狂する悪ガキたちを描いた、異色の青春小説。

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想像していたよりもヘヴィーな小説だった。しかしこれは大変な力作だ。
主人公たちは、中流以上の家庭に育った10代の悪ガキたち。
スーツを着て、ゲシュタポ(ナチスの秘密警察)の目をかいくぐり、ユーゲント(ヒトラー青少年団)をからかい、ジャズ・クラブに通う。

映画で見る戦時下のドイツは、いつも灰色に燻んでいて、人々は青白い顔で無表情なイメージだ。そんな世の中にケツまくる彼らが格好いい。
そして彼らは頭が良い。海賊版レコードを作って商売を始めたり、道徳面はともかく、悪賢いビジネスの才能があるのが面白い。
しかし後半、小説のトーンは一変する。ゲシュタポに捕まり鑑別所に入れられ、さらにハンブルクにも激しい空襲が繰り返され、この小説もやはり灰色に燻んでいく。ああ、前半のなんと楽しかった思い出たち。あのパーティーの日々。ヨットの上の夏の日。

  おれは確信したよ。正しいのはこっちだ。ホールいっぱいの客が
  望む音楽を、国は邪魔できない。だからおれは決めた。正しさの
  方が、国より上だ。         (カール・ゲルトナー)

アメリカ映画に『スウィング・キッズ』(1993年)という映画があった。同じくナチス政権下のハンブルクでジャズを愛する若者たちを描いた作品で、彼らのようなグループは実在したそうだ。もしかするとこの小説の着想にもなってるかもしれないが、この本の方がずっと深く、それを日本の作家が書いたことに新鮮な驚きがある。

この小説は、章ごとに曲名がタイトルに付いている。戦前の音楽はあまり馴染みがないけれど、いくつかはカバーで知っていたりする。例えば「踊るリッツの夜」はTACOというアーティストが、80年代にカバーしてヒットさせた。「アマポーラ」は、映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』で印象的に使われていた。


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というわけで今日は第9章のタイトル「アラバマ・ソング」のドアーズ・バージョンを聴きながらお別れです。アラバマってくらいだからアメリカの歌だと思っていたら、クルト・ヴァイルの曲なんだそうです。
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人間とは何か

2017/05/05 12:02
マーク・トウェイン『人間とは何か』(大久保博=訳/角川文庫)を読んだ。新刊560円+税。

マーク・トウェイン晩年の問題作。中野好夫の訳による岩波文庫版を持っているが、新訳で装丁も良かったからまた買ってしまった。

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とりあえず、本文のポイント数が大きくなった(普通の大きさだけど、岩波文庫版は極端に小さい)だけでも、ずっと読みやすい。
がしかし、決して読んでいて楽しい本ではない。執筆当時、妻や娘から出版を反対され、妻の死後に私家版としてひっそり出版されたという。

老人と若者の対話形式で書かれる。人間なんて機械と同じ。自発的には何もできない、という老人に対し、そんなことはないと食い下がる若者。
悩める僕ら読者(もう若者側ではないにしても)としては、老人(=トウェイン)から、例えば「人生には無駄なことは一つもないのじゃよ」的なありがたい言葉を期待したいわけだ。
なのにこの偏屈ジジイときたら、徹底的にペシミスティック。あー言えばこー言う。何言っても否定。夢も希望もありゃしない。

こういう考え方もあるのは理解できる。だけどあの、大らかでバイタリティあふれる『トム・ソーヤーの冒険』や『ハックルベリ・フィンの冒険』を生み出したマーク・トウェインが、晩年にたどり着いた結論がこれだとしたら、なんだかもうガックリじゃないか。

むかし岩波版を読んだ時に脳内で、老人=立川談志、若者=太田光のアテレコをイメージして読むワザを思いついたので、今回も採用してみた。
この本、そこはかとなくだけど、ユーモアだけはあるのだ。


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それでは今日は、チャットモンチーで「ハテナ」を聴きながらお別れです。♪人間はめんどくさい わけを考えられる頭がある〜
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はじまりへの旅

2017/05/04 01:59
昨日はヒューマントラストシネマ有楽町にて『はじまりへの旅』を観た。水曜サービスデーにつき1100円。

大自然の中で自給自足をする一家が、母の葬儀のために山を降りてくる。
すると社会に触れた家族に、少しづつ歪みが生じてくる。
監督・脚本マット・ロスによるドラマ。原題の「Captain Fantastic」もなかなか捨て難い、素敵なタイトルだ。

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いい映画だったとは思う。しかしコメディなら「文明ギャップもの」として笑っていればいいが、コメディではないから、色々考えてしまう。

まず父親ベン(ヴィゴ・モーテンセン)の背景がよく分からない。彼はなぜ山にこもる生活を選んだのか。最後に少し明かされるとはいえ、明らかにやり過ぎだ。父親はまだいい。おそらく青年期までは社会で暮らし、自らドロップアウトの道を選んだのだから。しかし子供たちは果たしてそれでいいのか。身勝手な父親と変わり者一家としか思えない。

本当に社会から断絶して生きたいなら、離れ島にでも行けばいいと思うが、彼らはアメリカ国内の、バスで降りて来られる場所に住むのだから中途半端だ。学校教育以上の教育を、父親が教えるというのも、父の意地を感じるが、結局はいつか子供達を社会に戻すためじゃないだろうか。
社会の中で他人と関わりながら生きていくのは、こっちはこっちで大変なわけで、ある意味、山でのサバイバル生活の方が「逃げている」とも言えるのだ。

火葬についても、日本人は火葬に抵抗はないが、ニューメキシコあたりの保守的な土地では、かなり抵抗があるのではないだろうか。自分たちの流儀を貫くのもいいが、自分たちは変わり者だと自覚するべきだ。

それにしても、ガンズ・アンド・ローゼスの「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」のあまりに意外な使い方に驚いたし、感動した。あんなに美しい曲だったとは。
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Don’t Blink ロバート・フランクの写した時代

2017/05/03 13:00
昨日は渋谷Bunkamuraル・シネマにて『Don’t Blink ロバート・フランクの写した時代』を観た。火曜サービスデーにつき1100円。

写真家ロバート・フランクのドキュメンタリー映画。監督は長年ロバート・フランクの映像作品の編集をしてきたというローラ・イスラエル。

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よく外国のカメラマンが日本を撮った時に、日本人が感じる微妙な戸惑い。普段自分が暮らしている日本と何かが違う。ああココを切り取るんだ、こういう風景を、こういう人々を撮るんだ、という気づき。
それが、スイス人のロバート・フランクがアメリカを旅して、1958年に出版した写真集『The Americans』にもあったのだと思う。
今でこそ、アメリカそのものを写した写真集として名高いが、発売当初は反発され、正当に評価されるまで10年かかったそうだ。「移民の目」が切り取ったアメリカに、アメリカ人が違和感を覚えたのだろう。

映画は概ね年代順にロバート・フランク本人の語りと、いくつかの映像作品、周囲の人間の証言で構成されている。コマ切れのエピソードが多く、ちょっと不親切に感じたのは、テレビの「情熱大陸」的なドキュメンタリーに慣れてしまっているからかもしれない。
しかし僕のように、ロバート・フランクの作品は知っていても、人物像までは知らない人が多いだろうから、もう少し分かりやすくまとめて欲しかった。

ロバート・フランクは50年代にアメリカを旅して、いわゆるビート・ジェネレーションのケルアック、ギンズバーグ、バロウズらと親しくなり、即興で映像作品を撮ったりと、活動を共にしていたようだ。なるほど、ロバート・フランクもビートニクの一人だったのかもしれない。
そして何より、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、トム・ウェイツ、パティ・スミス、ボブ・ディランなど、ロックをBGMにスクリーンに映し出されるロバート・フランクの写真がやっぱり素晴らしい。
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夜は短し歩けよ乙女

2017/05/02 22:12
昨日は池袋HUMAXシネマズにて『夜は短し歩けよ乙女』を観た。
1日サービスデーにつき1100円。

原作=森見登美彦、監督=湯浅正明。さらには脚本=上田誠、キャラクター原案=中村佑介、主題歌にASIAN KUNG-FU GRNERATIONと、テレビアニメ『四畳半神話大系』のスタッフが集結して作った長編アニメ。

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そもそも僕は、深夜に放送していたテレビアニメ『四畳半神話大系』を見てハマり、それから原作、森見登美彦の小説『四畳半神話大系』『太陽の塔』『夜は短し歩けよ乙女』などなどを読んできたのだ。
だからこの映画はもう大いに楽しんだが、一方で、こりゃ原作読んでないとワケわからんだろうなぁ・・という思いと、満席に近い映画館で大半の観客がおいてけぼりくらってる空気も感じ取れた。

ほぼ冒頭からノンストップで混沌へ。混沌と過剰こそ森見ワールドの真骨頂とは思うが、メリハリがないといえばない。混沌から混沌へ。全ては「偽電気ブラン」の飲み過ぎによる幻覚のようでもあり、あるいは風邪で寝込んだ夜の夢のようでもあり、はたまた全てが現実でもあるのだ。

森見登美彦(と湯浅正明監督。あるいは脚本の上田誠)の作り出したパラレルワールド的京都は、なんとも魅力的だ。重層的な世界を往来する怪人たち。京都へは何度か行ったことがあるが、こんな魔境のような町だったとは。僕はまだ本当の京都を知らないだけなのか。
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チャップリン自伝 若き日々

2017/04/23 13:47
チャールズ・チャップリン『チャップリン自伝 若き日々』(中里京子=訳/新潮文庫)を読んだ。新刊710円+税。

有名な本だけど今まで読んでなかった。今回新訳版が出て、素敵な装丁だったので即購入してみる。

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素晴らしく胸踊る本だった。この本は上下巻の上巻にあたり、誕生から舞台俳優を経て、映画界入りした頃までが書かれている。

幼少期の貧しさは悲惨そのものだ。苦労しかしてない。それでもチャップリンは、成功してから振り返っているので当然なのかもしれないが、そんな境遇をどこか達観した視点で綴っている。
そしてその幼少期の体験が、チャップリン映画の根底にある、貧しい人や弱者への優しさにつながっているのを感じる。
精神病院に入った母や、家族を捨てた父に対してさえ、愛があるのだ。

意外だったのは、映画界入りする前に舞台役者としてもかなり成功していたことだ。セリフの演技も上手かったとは。そして舞台役者としてアメリカを巡業中、チャップリンは占い師から言われる。
  
 あんたは長旅をしようとしてるね。つまりアメリカを去るってことだ。
 でも、じきに戻ってくる。そして、新しい仕事をすることになるよ。
 今やってることとは、何が違うこと。いや、ほとんど同じだけど、ち
 ょっと違うことだ。この新しい取り組みは大成功するって出ている。
 あんたの前途には、すごいキャリアが待っているよ。

この本に出てくるチャップリンの初期短編は、わりとYouTubeで検索すると観れたりする。便利な時代になったもんだ。


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それでは今日は、スティーリー・ダンで「チャーリー・フリーク」を聴きながらお別れです。
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