伝説のトキワ荘へ。

なんだかんだと忙しいので駆け足で。

僕は子供の頃からマンガを読んできましたが、上京するにあたりダンボールに詰めたのが、藤子不二雄の『まんが道』(少年画報社/ヒットコミックス版)と、松本零士の『男おいどん』(講談社KC版)。

ということで先日、ついに行って来ました。昨年オープンした「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」。
西武線「東長崎駅」からぷらぷら歩いて行くと、昭和三十年代にタイムスリップしたかのように、目の前に現れます。

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二階に上がるとトイレや炊事場が、マンガで見た通りに再現されていて「おお!これが!あの!」と感動的ですらある。

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室内の再現も、まるで締め切り前に逃げ出した先生が、今にも戻って来そうなくらいのリアリティ。

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トキワ荘の空気を吸ったあとは、当然、これも『まんが道』でおなじみ中華料理店「松葉」へ。

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当然、店舗は改装されているものの、昔ながらのラーメンの感想は「ンマ〜イ!」しかありえないのです。

というわけで、昭和三十年代「トキワ荘」へタイムトリップ。たっぷり堪能しました。

フィールズ・グッド・マン

昨日は新宿シネマカリテにて『フィールズ・グッド・マン』を観た。
水曜割引1100円。

アメリカのアンダーグラウンド・コミック界の「カエルのぺぺ」というキャラクターが、作者の手を離れて一人歩きし、とんでもない事になる顛末を描いたドキュメンタリー映画。

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なかなか興味深い映画だった。僕も毎日インターネットを利用してるけど、この「カエルのぺぺ」というキャラクターも知らなかったし、匿名掲示板「4chan」も、「ミーム」という言葉も初めて知った。

アメリカの漫画家マット・フューリーの作品「ボーイズ・クラブ」から生まれた「カエルのぺぺ」。ちょっとシニカルな絵柄だけど、基本的には良いヤツなんだな。ぺぺもその仲間たちも。
作者のマット・フューリーも、いわゆるオタクっぽさは無く(まあオタクではあるんだけど)爽やかな青年だ。

その「ぺぺ」は、いつしかネット上でミーム(meme)となり……ってミームって言葉も初めて知ったが、複製・模倣されて伝達、拡散していくって感じの意味なのかな。要するに「ぺぺ」はネットユーザーにより勝手にキャラ付けされて、コピーされ、あるいは模写やコラージュされて、拡散していく。

作者のマットも、初めはその現象を面白がってたんだな。お金にはならないが、自分のキャラクターが広まるのは嬉しかったのだと思う。
ところが何故か「ぺぺ」は、人種差別主義者やらネオナチやらオルタナ右翼の連中気に入られ、あげくトランプ元大統領までがリツイートして選挙に利用し、爆発的な拡散と共に「ヘイトシンボル」に認定されてしまう。ああ、可哀想なぺぺ。可哀想なマット……。

ドキュメンタリーの監督は、マットの友人でもあるアーサー・ジョーンズ。アニメーションや、クセの強いオカルト学者や、4ちゃんねらー等の取材映像を交えて、ポップに、現代アメリカのアンダーグラウンド・カルチャーのある一面を切り取って見せる。

まあでも、僕はピョン吉の方が好きかな。ど根性のシンボルだから。

ステージ・マザー

昨日は、日比谷TOHOシネマズ シャンテにて『ステージ・マザー』を観た。一般料金1900円。

外に出ると、思った以上に激しい雨と風で挫けそうになったが、なにくそ負けるもんか(それほどではない)と日比谷へ。

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疎遠になっていた息子が急逝したと連絡を受け、母メイベリン(ジャッキー・ウィーバー)が、テキサスからサンフランシスコに飛んでくる。息子はドラァグクイーンにしてゲイバーの協同経営者だった。
初めは面食らった母だが、息子が残したゲイバーが経営不振と知り、再建のため奮闘する。

アメリカの中でも特に保守的な土地柄で、ゲイに対する偏見が強いらしいテキサスと、アメリカの中でも特にLGBTに開かれたサンフランシスコの文化的ギャップ。それを乗り越えて息子を理解する母。
いい話。感動した。
メイベリンは、生前に息子を理解してあげなかったことを埋め合わせるかのように、息子の周囲の人全員と向き合い、皆んなの母のようになっていく。なによりメイベリン自身が変わっていくのだ。

だけど、あまりにもトントン拍子に進み過ぎて。トム・フィッツジェラルド監督は「もうさ、みんなが見たい結末は決まってるんだから、途中の苦労エピソードとかすっ飛ばしてもよくない?」って思ったのでは、くらいに展開が早い。いやいや、途中で苦労があってこそ最後の感動ですから。
そういう意味では、やや薄味。バーでくすぶってる人たち、実は才能あり過ぎ。みんな根は良い人過ぎ。

お目当てのルーシー・リューは、死んだ息子の親友だったシングル・マザーの役。あんまり綺麗じゃない金髪に染めて、赤ん坊を抱えた、はすっぱな女。いるよね、水商売まわりに、なにかと世話焼きで優しいんだけど男にだらしがないこういう女。
ルーシーももう50歳くらいなんだけど、40前後の女役って感じかな。相変わらず素敵でした。

サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス

昨日は新宿シネマカリテにて『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』を観た。水曜割引1100円。

アヴァンギャルドなジャズ・ミュージシャン、サン・ラーが1974年に、脚本・主演・音楽を務めた、SFブラックスプロイテーション映画が、突然の日本初公開とのこと。
といっても、僕はサン・ラーについても、この映画についても何も知らず、素晴らしいポスターのビジュアルから、なにやら僕が好きなタイプの映画のような気がする、と思っただけなんだけど。

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ふーむ。ま、面白くはないわな。興味深い映画ではあったけれども。
行方不明になっていたジャズ・ミュージシャンのサン・ラーが、土星から音楽王となって地球に戻ってくる。危機的な地球を見捨て、理想の惑星へと人類移送を試みるが、NASAから狙われて・・・みたいな話。
音楽の力によるアセンションってことだと思う。

この映画におけるサン・ラーの音楽は、ボーカルが入ったスピリチュアルなソウル・ジャズといった感じでカッコイイ。しかし音楽がたっぷり聴けるかというと、そうでもなく。といって物語に引き込まれるかというと、なんともモタモタしてる。これはジョン・コニー監督の腕のなさだろう。この映画一作しか監督作品がないみたいだし。
ディスクジョッキーとか、おとぼけ三人組とか、もっと面白くなりそうなキャラクターが沢山出てくるのに、ブツ切りエピソードの羅列になってて、全然活かされてない。せめてライブシーンをしっかり見せてくれたら、高揚感を得られたと思うんだけど、そこも物足りない。
SF映画としてのチープさは気にならないし、むしろ好物なんだけど。

1970年代アメリカのブラック・カルチャーとして、興味深く観たけれども、平日の朝イチで映画館にいく「うしろめたさ」を拭い去るほど面白い映画ではなかったなと、そそくさと帰りの電車に乗りました。

余韻と脚色とウエストランド

Aマッソ加納とラランドのサーヤによるお笑いユニット「余韻と脚色」のライブをアーカイブ配信にて観た。
アーカイブチケット3000円。

これは13日(土)に座・高円寺2で開催されたライブ。Aマッソのファンなので観たかったんだけど、時間が合わず生配信は断念。
しかし、なにやらコントの中で、ウエストランドが盛大にイジられていると知って、気になって仕方がない。

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オープニングはお互いの相方、Aマッソの村上と、ラランドのニシダによる「選手宣誓」から始まり、加納とサーヤによるコントと漫才、それぞれのピンネタと、ガッツリとネタを見せるライブだった。

問題のコントはネタ順的にはラスト。ゾフィー上田航平による書き下ろしコント「ちひろとゆき」だった。
加納とサーヤがセーラー服姿で、愛知県に住む女子高生を演じる。二人が友達になるきっかけが「ウエストランドが好き」という設定だった。女子高生の好きなお笑いが「ウエストランド」でひと笑い起こる。この絶妙なチョイス。これが今をときめく人気芸人だったら笑えない。といって、ただ知名度が低いだけの芸人でも笑えない。
知名度はあり、しかし女子高生人気は低いと思われ、かつ後輩の女芸人からイジられて面白くなる「ウエストランド」の絶妙な立ち位置。

そして「いぐちんランド事件」。この件についてはあえて掘り返さないが、ラジオ「爆笑問題カーボーイ」内で、ウエストランド井口が告白して世に知れ渡ったアレだ。「余韻と脚色」のファン層とはカブらないと思うんだけど、爆発的な笑いが起こったから、お笑いファンには知られているんだろう。
コントの後の映像作品、ゾフィー上田が登場してのアフタートークと、なんだかんだ30分くらいウエストランドをイジり続ける。

Aマッソファンで、ウエストランドも好きな僕としては、大いに楽しんだ。ゾフィー上田さんと「余韻と脚色」の二人、ネタにしてくれてありがとう。たぶんウエストランドの芸人仲間はみんな羨むと思う。
ただし当のウエストランド井口君が見たらどう思うだろうか……きっと喜んでくれるはず。でも井口君の芸風は妬み嫉み僻みだから、怒るかもしれないな。ホントは加納さんとサーヤにイジられて嬉しいくせに。

世界で一番しあわせな食堂

昨日は久々に映画館へ。新宿ピカデリーにて『世界で一番しあわせな食堂』を観た。世界で一番高い映画料金1900円。
まあ、コロナ禍で映画館も苦境らしいから仕方ない。

ミカ・カウリスマキ監督の新作。日本で劇場公開されたのは、『旅人は夢を奏でる』(2012)以来かな。

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いい映画だった。フィンランド北部の小さな村に、中国人の父子がふらりと現れる。上海で料理人だった男は、女主人が切り盛りする食堂を手伝うと、料理が評判となり父子は村に受け入れられていく、異文化コミュニケーションもの。

邦題は、フィンランドが「世界幸福度ランキング第1位」とかいうやつから来ているのだろう。たしかに風景は美しく、道路のすぐ横の森を野生のトナカイが歩き、社会保障が充実しているせいか、人々は穏やかに
暮らしている。村人は中国人に対して、初めこそ奇異な目で見るが、差別的な意識はなく、みんな親切に接する。

フィンランド人と違い、われわれ日本人に中華料理は馴染み深い。なんなら日本料理よりお馴染みだから、この村の人ほど新鮮な驚きはない。でもこの料理人チェンは、かなりの腕利きで、食材に柔軟な考えとアイデアを持ち、料理はとても上品だ。
中華料理が体に良いってイメージもないんだけど、チェンは薬膳料理的なメニューも得意とする。どうも僕がいつも食べてるレバニラ炒めとか、麻婆茄子定食とか、チャーハン餃子セットとは違うみたい。

日本のグルメドラマやバラエティを見慣れてるせいか、料理はもっとじっくり見せてくれ、しっかり食レポしてくれ、と思わないでもないが、この映画は料理をきっかけとした人間ドラマが主軸。料理人チェンの過去の傷、チェンと出会って変わっていく女主人シルカ。シルカが地味な女性からどんどん魅力的に見えてくる演じ分けが素晴らしい。

かつてのアキ・カウリスマキ映画の常連、カリ・ヴァーナネンがすっかりおじいさんになってたけれども、元気そうでなによりでした。

タイタンの戦い/お笑い篇

昨日は爆笑問題の田中さんが、くも膜下出血、脳梗塞での入院・療養を経て、約1ヶ月ぶりに復帰ということで、TBS『サンデー・ジャポン』を見て、TBSラジオ『日曜サンデー』を聴いた。
滑舌も、ツッコミの速度もまったく元通りで、まずはひと安心。

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先日は、田中さん不在の中「ENGEIグランドスラム」に太田さんがピンで出演し、不気味なピエロのメイクで「たなチュー」のぬいぐるみを持ち、他の出演者を苦笑いさせて「見ろ、この俺のザマを」と嘆いていたのは、アレはアレで面白かったと思います。

ところで、爆笑問題が所属する芸能事務所タイタンが、お笑い界の中で今かなり勢いをつけている、という気がしてる。

昨年末の「M-1グランプリ」ファイナリストのウエストランドは、爆笑問題の太田さんから「何の痕跡も残せなかった」と罵られつつも、テレビ出演が着実に増えている。田中さんの代打出演でも活躍。

2014年に「ダメよ、ダメダメ」で流行語大賞をとった日本エレキテル連合は、その後テレビには出なくなってしまったが、見るものにトラウマを与えるアングラなコントは強烈で、僕もファンです。

まだ若いのに、落ち着いた芸風と風貌で、業界注目度が高い漫才コンビ、まんじゅう大帝国。竹内一希は役者としても要注目。

XXCLUB(チョメチョメクラブ)は高学歴を武器に、特に東大法学部卒の大島育宙はクイズ番組出演や、YouTubeの映画考察でも注目。

スローテンポな言葉遊び的漫才は、伊集院光やフット後藤も評価し、爆笑問題の太田さんが言うところの「玄人受け」してるキュウ

あさひが女装してヒステリックなキャラクターを演じるコントがクセになるダニエルズ。今後、女性人気が高まる予感。

と、若手芸人が揃ってきたところで、タイタン初期の頃にテレビ東京で、爆笑問題、キリングセンス、GO・JOらと、タイタン芸人だけでやってたバラエティ番組みたいなやつを、またやって欲しい。

トリビュート・アルバム・トリビュート9

このシリーズ、これでラストにしておきます。
というわけで、最後はグレイトフル・デッドのトリビュート盤を。まずタイトルが洒落てるじゃないですか。

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Deadicated : A Tribute to the Grateful Dead』(1991)

グレイトフル・デッドは、アメリカを代表するバンドといって間違いないんだけど、なんとも不思議な存在だ。60年代から活動するが、ずっとヒットチャートとは無縁のまま。カウンターカルチャーとか、ヒッピー思想の幻想を一手に引き受けてしまった感じで、チンタラチンタラと長尺ライブをやってるうちに、観客が膨れ上がっていったのだ。

僕は、1987年にデッド初のヒット・アルバムとなった『イン・ザ・ダーク』、1989年には『ビル・トゥ・ラスト』と『ディラン・アンド・ザ・デッド』を買って、ようやくデッド入門しようかなというタイミングで出た、このトリビュート盤に喜んだものだ。

参加アーティストの顔ぶれもワクワクする。ロス・ロボス、一時期デッドのキーボードも務めたブルース・ホーンズビー、続いてハッシュド・メロウズ(ダン・ベアードがボーカルの匿名バンド)、エルヴィス・コステロ、それから何故かスザンヌ・ヴェガが2曲続けて。
カントリー界からはドワイト・ヨーカムとライル・ラヴェット。レゲエ界からはバーニング・スピア。さらにウォーレン・ジヴォン、インディゴ・ガールズ、カウボーイ・ジャンキース、ミッドナイト・オイル、ドクター・ジョン、ジェーンズ・アディクションと、全15曲。

元々がごった煮音楽のグレイトフル・デッドだから、フォーク、カントリーからレゲエまで幅広いアーティストの参加も納得。
そして、それぞれの解釈でカバーしているのに、このアルバムにはデッド特有のチンタラチンタラ感があって、そこが ”Deadicated” です。

トリビュート・アルバム・トリビュート8

前回、僕の持ってるトリビュート盤には、エミルー・ハリスの登場率が高いと書いたが、今回はそのエミルー・ハリスがエグゼクティブ・プロデューサーとして制作したグラム・パーソンズのトリビュート盤を。
ジャケット写真は、グラム愛用ヌーディー・コーン氏によるデザインのスーツの襟元ですね。マリファナの葉が刺繍されてます。

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Return of The Grievous Angel/A Tribute to Gram Parsons』(1999)

「カントリー・ロックの始祖」グラム・パーソンズは、1960年代後半から、バーズの『ロデオの恋人』、フライング・ブリトー・ブラザーズを経てソロ活動と、カントリー・ロックを押し進めるも、1973年にドラッグの過剰摂取によりわずか26歳で亡くなる。
そしてエミルー・ハリスは、グラム・パーソンズのソロ・アルバムとツアーに参加して、彼女の音楽キャリアは始まったのだった。

僕はこのアルバムを買った当時は「カントリー・ロックの新作」として気に入って聴いていたが、その後、バーズやフライング・ブリトー・ブラザーズをさらに聴き、深く知るにつれ、より味わい深くなった。
そもそもパーソンズは商業的には全く成功せず、1990年代の「オルタナティブ・カントリー」シーンの中で、そういえば、このジャンルの始まりってグラム・パーソンズだよね、と再評価されたのだ。

アルバムのエグゼクティブ・プロデューサーでもあるエミルー・ハリスは、プリテンダーズ&エミルー・ハリス、ベック&エミルー・ハリス、シェリル・クロウ&エミルー・ハリスと3曲に参加。

他にも、バーズ/フライング・ブリトー・ブラザーズでの盟友クリス・ヒルマンは、スティーヴ・アールとデュオで。バーズの初期メンバー、デヴィッド・クロスビーは、ルシンダ・ウィリアムスとデュオで参加と、興味深い組み合わせが聴ける。
さらに1981年に「オルモスト・ブルー」でグラム・パーソンズをカバーしていたエルヴィス・コステロ、オルタナ・カントリーの代表格ウィルコ、ウィスキータウンと、新旧アーティストのバランスも程よい感じの全13曲。

トリビュート・アルバム・トリビュート7

再びカントリー音楽に戻して、ジョン・デンバーのトリビュート盤を。これはなぜかジャケットが2種類(アメリカ盤とヨーロッパ盤)あり、ヨーロッパ盤の方は写真メインで面白くもなんともない。
僕の持ってるのはアメリカ盤で、写真の色味を人工着色風にいじくって、ロゴもポップで断然こっちの方がいい。

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The Music Is You/A Tribute to John Denver』(2013)

ジョン・デンバーは「故郷へかえりたい(カントリー・ロード)」などのヒット曲は、日本でもお馴染み。ウィキペディアによると「1970年代のポップ・カントリー界で代表的な存在」とある。ジョニー・キャッシュあたりとはちょっと違った、もう少しポップなカントリー/ソフトロック路線で人気を博した歌手だ。
ポップな音楽性と「アメリカの南こうせつ」みたいな親しみやすい顔だけど、相当な変人だったという噂もあり、そのあたりも興味深い。

参加メンバーはマイ・モーニング・ジャケット、デイヴ・マシューズ、キャスリーン・エドワーズ、J・マスシス、トレイン、ルシンダ・ウィリアムス、イヴァン・ダンドゥ、ブランディ・カーライルら全16組。
ざっくりいうと「オルタナティヴ」なアーティストたち。
これまた企画の勝利。ジョン・デンバーの爽やかポップスが、ヒリヒリした感触でいまに蘇る。もしかしたら従来のデンバーのファンは、なんだいこりゃ、と怒り出すかもしれないが、ロック・ファンはジョン・デンバーの楽曲の普遍性を再認識できると思う。

徐々に燃え上がるように歌うデイヴ・マシューズの「テイク・ミー・トゥ・トゥモロー」、「プリズナーズ」でのJ・マスシスのグシャグシャなギター、「カントリー・ロード」は、ブランディ・カーライルとエミルー・ハリスのデュエットで。そういえば、僕の持ってるトリビュート盤には、エミルー・ハリスの登場率も高いなぁ。

トリビュート・アルバム・トリビュート6

前回、エルヴィス・プレスリーに触れたので、もう一枚、レゲエ・アーティストによる異色のエルヴィス・プレスリー・トリビュート盤を。
ジャケット・デザインは、エルヴィス・ファンなら思わずニヤリとする『Golden Records, Vol.2』のオマージュで最高です。

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All Shook Up/A Reggae Tribute to The King』(2005)

さて、僕はこのアルバムが本当に大好きで、発売以来ずっと聴いてるんだけど、残念ながら僕は「レゲエ」にまったく疎く、このアルバムに参加してるアーティストを今に至るまで一人も知らない……。
だってレゲエって全部、ンチャカ、ンチャカやってて同じでしょ、くらいの酷さで、ボブ・マーリーとかジミー・クリフとかバニー・ウェイラー・クラスしか知らんのです。

そこで、今回このブログを書くにあたり、初めてジャケットにある名前を検索してみた。
チャカ・デマス&プライヤーズ、スリム・スミス、ジャッキー・エドワーズ、コーネル・キャンベル、エリック・ドナルドソン、スーザン・ガドガン、パット・ケリー、ホーテンス・エリス、ロイド・パークス……書き出してみても、僕にはこれが豪華メンバーかどうかの判断がつかないが、いずれもジャマイカで、どうやら70年代から活躍するベテラン勢から90年代に登場した若手まで、幅広いっぽい。僕はいまレゲエ・ファンから馬鹿にされているかもしれないが、それはもう申し訳ない。

ただ分かるのは、このアルバムはものすごく気持ち良い、というだけなんです。ンチャカ、ンチャカが散歩のお供にちょうど良いんです。
「イン・ザ・ゲットー」なんて、もともとレゲエだったかのようなハマリっぷり。全23曲。これからも愛聴盤です。

トリビュート・アルバム・トリビュート5

さて、これはちょっと異色のトリビュート。アメリカのインディペンデント・レーベル「サン・レコード」のトリビュート盤ときた。
レーベルをヘタうまイラストで描いたジャケットも楽しい。

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Good Rockin’ Tonight : The Legacy of Sun Records』(2001)

アメリカは片田舎、テネシー州メンフィスで1952年に設立された小さなインディ・レーベルが世界的に有名になったのは、1954年にエルヴィス・プレスリーを発見し、世に送り出してからだろう。
サン・レコードはエルヴィスの他にも、ジョニー・キャッシュ、ロイ・オービソン、ジェリー・リー・ルイス、カール・パーキンスらが在籍して、ロックンロール草創期に大きな足跡を残した。

というわけで、このアルバムには一枚のCDに収まってるのが信じられないくらいの超豪華メンバーが参加してる。ざっと書き出してみると、ポール・マッカートニー、ジェフ・ベック&クリッシー・ハインド、ジミー・ペイジ&ロバート・プラント、エルトン・ジョン、ヴァン・モリソン、ブライアン・フェリー、エリック・クラプトン……と、ちょっと意図的にチョイスしたが、お分かりのようにこのアルバムはイギリスのレコード会社の企画により、イギリスの超ビッグネームが、アメリカのインディ・レーベルを讃えるという、ワンバウンドした構図がミソ。

もちろんアメリカからも、僕の持ってるトリビュート盤では、ほぼレギュラーで登場するボブ・ディラン、トム・ペティ、シェリル・クロウらが参加している。

アーティストではなく「レーベル」のトリビュートという性格からか、どのアーティストも原曲をわりとストレートにカバーしている。
ポール・マッカートニー「ザッツ・オール・ライト」と、ブライアン・フェリー「冷たくしないで」に至っては、エルヴィス・プレスリーのバックを務めたモノホンの、スコティ・ムーア(ギター)、D.J.フォンタナ(ドラムス)との共演を楽しんでいる。

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続いてもカントリー音楽界の大物、ジョニー・キャッシュのトリビュート盤を。晩年は、リック・ルービンのプロデュースによる諸作がロックファンに受け入れられ、再評価されていたタイミングでの発売だった。
キャッシュは2003年に亡くなっているから、このアルバムは最晩年に制作されたことになる。

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Kindred Spirits/A Tribute to the Songs of Johnny Cash』(2002)

これまた参加アーティストは豪華。ボブ・ディランとブルース・スプリングスティーンはおそらく「完パケ納品」のようだが、アルバムのプロデューサーはマーティ・スチュアートが務め、スチュアートは上記二人以外の全組のレコーディングに参加する力の入れようだ。

CDの解説によると、マーティ・スチュアートは1979年にジョニー・キャッシュの娘シンディと結婚し「義理の息子」となるとキャッシュのバンドのギタリストにも就任。1985年に離婚してしまうが、キャッシュとの関係は晩年まで続く。「元義理の息子」という複雑な続柄ながら、ミュージシャンとしてはお互い信頼していた、という解釈でいいのだろうか。そういえば近年のスチュアートが、いつも黒い服を着ているのは、ジョニー・キャッシュの後継者的な気持ちなのかな。

ロザンナ・キャッシュ(ジョニー・キャッシュの最初の妻との娘)、ドワイト・ヨーカム、トラヴィス・トリット、ハンク・ウィリアムスJr.といったカントリー音楽のスターから、なんとリトル・リチャード、スティーブ・アール、ケブ・モ、それからメアリー・チェイピン・カーペンター&シェリル・クロウ&エミルー・ハリスという魅力的な女性ユニットまで全14曲。
そしてマーティ・スチュワートは各種ギターにマンドリンと、陰に日向に縦横無尽の活躍。あ、完パケ納品のボブ・ディランとブルース・スプリングスティーンもそれぞれ素晴らしい出来です。

トリビュート・アルバム・トリビュート3

今回は「カントリー&ウエスタンのパイオニア」ハンク・ウィリアムズのトリビュート盤。ジャケットはシンプルだけど、白黒写真を「金」と「黒」で刷っていて、手にとってみると豪華な質感が楽しめます。

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Timeless/Hank Williams』(2001)

ハンク・ウィリアムズは、1940年代後半から50年代にかけて活躍したカントリー音楽の伝説的な人物。日本でもカントリー音楽ファンにはよく知られているし、伝記映画『アイ・ソー・ザ・ライト』(2015)も記憶にあたらしい。

とにかく参加メンバーが豪華。ボブ・ディラン、シェリル・クロウ、ケブ・モ、ベック、エミルー・ハリス with マーク・ノップラー、トム・ペティ、キース・リチャーズ、ハンクIII、ライアン・アダムス、ルシンダ・ウィリアムス、ジョニー・キャッシュによる全12曲。
当時勢いのあった「Lost Highway Records」ならではのメンツ。あえてのロック畑からの人選って感じかな。

これだけ一流の、個性の確立されたアーティストたちが、自分の解釈で歌えば、そりゃ良いにきまってるんだけど、強いて選ぶと、ブルースマンのケブ・モーが切々と歌う「泣きたいほどの淋しさだ」、そしてキース・リチャーズが、バックにメンフィス・ソウル風のホーンを配して歌う「ユー・ウィン・アゲイン」が素晴らしい。

トリビュート・アルバム・トリビュート2

続いて「アメリカの白人バンドの元祖」といわれるカーター・ファミリーのトリビュート盤。

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The Unbroken Circle/The Musical Heritage of The Carter Family』(2004)

カーター・ファミリーは、1920年代から1940年代にかけて活躍した、ブルーグラス、カントリー音楽の古典的なバンド、とのこと。日本ではお馴染みとは言い難いと思う。
映画好きなら、メイベル・カーターの娘ジューンが、ジョニー・キャッシュの2番目の妻となる顛末を、ジョニー・キャッシュの伝記映画『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』(2005)で。
ロック好きなら、オルタナ・カントリー・バンド、アンクル・テュペロが、カーター・ファミリーの「ノー・デプレッション」をカバーしていたあたりが、とっかかりかになるだろうか。

このアルバムは、そのジューン・カーター、ジョニー・キャッシュ、ウィリー・ネルソン、ロザンヌ・キャッシュ、エミルー・ハリスら カントリー界の大御所から、シェリル・クロウ、マーティ・スチュワートら、ロック寄りのミュージシャンまで15組が参加。日本盤にはボーナス・トラックとして、ジューン・カーター・キャッシュのソロ楽曲が収録されている。

また日本盤には、詳細な解説と訳詞も付いている。「囚人のブルース」「天国の暮らし」「悪魔に負けるな」など、不況の時代の貧しい人々を描いた、白人のブルースだったり、「湖上のイエス」「幼な子モーセ」「天国での再会」など、キリスト教的な白人のゴスペルなど、奥深い歌詞のメッセージは、まさに「古典」というにふさわしい。

トリビュート・アルバム・トリビュート1

CDを整理していたら、なかなか良質な「トリビュート・アルバム」を持っているのを思い出したので、何枚か紹介していきます。

「トリビュート・アルバム」とは、ウィキペディアによると「功績のある人物、グループに対して称賛するために作られるアルバムのこと」だそうです。

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Beautiful Dreamer/the songs of Stephen Foster』(2004)

まずは「アメリカ音楽の父」といわれる19世紀アメリカの作曲家、スティーブン・フォスターのトリビュート盤。ジャケットもノスタルジックで良い感じ。

スティーブン・フォスターとは、「おおスザンナ」「草競馬」「金髪のジェニー」、あるいはケンタッキー・フライド・チキンのCMソングとしてお馴染みの「ケンタッキーのわが家」等々、日本でも音楽の教科書に載ってる偉大な作曲家。しかしまだ著作権システムが確立する前の時代だったため、生活は困窮し、アルコールに溺れ、37歳の若さで亡くなった時には、財布に38セントしか入ってなかったという。

このアルバムは、カントリー、ブルース、フォーク、ロックとジャンルをまたがり、有名無名、ベテランから若手まで、幅広いアーティスト18組が参加している。

トリビュート・アルバムが面白いのは、その音楽家の功績を再認識すると共に、知らないアーティストや、意外なアーティストによる意外なカバーが楽しめるところだ。
僕的には、ヘンリー・カイザーというギタリストによる「オータムワルツ」が後半ノイジーになるあたりとか、ジョン・プラインがハスキーな声で朴訥と歌う「ケンタッキーのわが家」などが聴どころ。
そしてもちろん、ゴスペル/ソウル界の大御所、メイヴィス・ステイプルズの「ハード・タイムス」や、元ザ・バーズのロック・レジェンド、ロジャー・マッギンの「金髪のジェニー」あたりは、僕がこのアルバムを購入したポイントだ。ロジャー・マッギンは、バーズのセカンド・アルバムでも「おおスザンナ」をフォーク・ロック化していた。

フォスターさんは、生涯お金には恵まれなかったそうだけど、あなたの音楽は今も歌い継がれていますよ。

シカゴ7裁判

昨日は池袋HUMAXシネマズにて『シカゴ7裁判』を観た。
一般料金1800円。

昨年10月からNetflixでの公開と並行して、映画館を渡り歩いて公開が続いてる作品。先日までシネ・リーブル池袋でやっていたのは見逃してしまったが、池袋HUMAXに引き継いでの公開ときた。
Netflixとかに乗り遅れてる僕みたいな層にもぜひ観て欲しい、という映画興行界の気概を勝手に感じ、1800円握りしめて観に行った。

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1968年のシカゴ。ベトナム戦争反対の抗議デモを扇動した容疑で告訴された、7人の男たちを巡る裁判劇。
監督・脚本は『ソーシャル・ネットワーク』『マネーボール』などの脚本家として高い評価を受けているアーロン・ソーキン。

登場人物が多く、時代背景も50年以上前のアメリカだ。ある程度の予備知識があった方が良いかもしれない。でもこの映画は、僕みたいに何も知らない人が観ても、だんだん分かってくるように丁寧に作られているから大丈夫。帰ってきてからあれこれ調べてみるのも一興だ。
僕はとりあえずアビー・ホフマンくらいは知っていたが、サシャ・バロン・コーエンがかなり寄せて演じていてビックリした。

映画は主要7人の他にも、一緒に法廷に呼ばれたブラックパンサー党の幹部に対する差別も描かれる。 シカゴ7+1といってもいい。
当然のように連想するのは、昨年のアメリカのブラック・ライブス・マター運動だ。黒人差別。市民の平和的な抗議運動と警官隊の衝突。
なんだよアメリカって、半世紀経ってもまだ進歩してないのかよと。
その一方で、アメリカは少なくとも映画の中では一貫して「民主主義」や「司法の正義」や「自由と平等」や、人の勇気や善意を信じてる面もあって、優れた法廷映画がいくつもある。不思議な国だと思う。

不思議な国だといえば、さらに記憶に新しい不思議が、先日のトランプ支持者による抗議デモと合衆国議事堂襲撃と占拠だろう。
ベトナム戦争反対を掲げて「反体制」とされた1968年のデモとは、動機的に真逆のような大統領支持者による抗議デモ。扇動したのは大統領ときた。なんだかもう拗れに拗れた愛国心は僕には理解不能だ。
これも数年後には映画化されるかもしれない。想像するとブラックコメディにしかならない気がするんだけど。

追記、ブルース・ダーン。

『43年後のアイ・ラヴ・ユー』のチラシなどでは、ブルース・ダーンのことを「ハリウッドのレジェンド俳優」かなんか書かれていて、いやぁそれほどでも……と思ってしまう。周りの人に聞いてみな。ブルース・ダーンなんか誰も知らないから。

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僕はたまたま、去年の春頃のステイホーム期間中に、ブルース・ダーンの昔の映画を見直していたので、記憶に新しいんだけど。

以下↓去年5月に書いた「こんな時だからブルース・ダーン」
『マシンガン・パニック』(1973)
『ファミリー・プロット』(1976)
『ワイルド・エンジェル』(1966)
『ザ・ドライバー』(1978)
『サイレント・ランニング』(1972)

ところで『43年後のアイ・ラヴ・ユー』を観た帰り、電車の中で余韻に浸りながら考えた。日本映画だったら、ああいう役は橋爪功が得意だろうなぁ。監督は山田洋次かな。つまり「東京家族」組だな。
てことは娘は夏川結衣、そのバカ夫は西村雅彦か。演劇好きの孫は自動的に蒼井優になるよね。で、リリィ役はリリィってくらいだから浅丘ルリ子しかいないよな、と頭の中で出来上がってしまいました。

43年後のアイ・ラヴ・ユー

昨日はシネリーブル池袋にて『43年後のアイ・ラヴ・ユー』を観た。
一般料金1800円。映画館も20時までの営業になって、割引のあるレイトショー上映が無さそうだから、仕方なく一般料金で。
あと早めに観ておかないと、すぐ朝一回だけ上映になりそうだし。

ブルース・ダーン、84歳にして主演作。しかもラブコメとは!だって、
『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』(2013)の時、もうボケてたじゃん(それはそういう演技です)。

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いい映画だった。大げさなところが一つもない、90分にも満たない小さな映画だけど、粋な大人の……ていうか老人のラブコメだった。

70歳のクロード(ブルース・ダーン・・・70歳の役を84歳が演じてるんだね)は、元演劇評論家。妻を亡くして一人暮らし。
ある時、若き日の恋人だった元女優のリリィが、アルツハイマーで施設に入っていることを知る。そこでクロードは、自分もボケたふりをして施設に入居して、リリィとの再会を企てる。

ダメですよ。いろいろ規則違反です。ボケたふりはいけません。なんだけど、ブルース・ダーンが演じると、茶目っ気たっぷりで、頑張れおじいちゃん!と思えてくる。ブルース・ダーンって、昔っからそういう狡猾な男が得意だから。もうね、老いたとはいえ、やっぱりブルース・ダーンだよな、てのが嬉しくなる。
それからリリィ役のカロリーヌ・シロルという女優さんは、主に舞台で活躍しているらしくて、僕は知らなかったのだけど、すばらしくチャーミングなおばあちゃん。気品があるんだよなぁ。

認知症というのはデリケートで、記憶の出し入れも脚本家のさじ加減じゃねぇか、というのはある。だけど、素晴らしい物語になっていたと思う。それにラストのブルース・ダーンは、かっこよかった。

監督・脚本は、スペインのマーティン・ロセテ。プロフィールをみるとまだ40歳。気負った感じがないのが良いです。

ワンダーウーマン 1984

昨日はイオンシネマ板橋にて『ワンダーウーマン 1984』を観た。
月曜割引サービスで1100円。

僕は近年のアメコミヒーロー映画には、完全に乗りそこなっちゃって、DCコミックものも、マーベルものも全然わかんなくなってる。
前作の『ワンダーウーマン』も、こないだテレビでやってたのをぼんやり見たくらいで。でもガル・ガドットって女優さん、美人だなぁと。
ガル・ガドットが見たい。それだけで映画館に行く動機として十分だ。映画スターってそういうものです。

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どんな願いでも叶う「石」があり、それを野心的な実業家マックスが悪用して、世界中がてんやわんや。ワンダーウーマンもうっかり「石」に願っちゃって、成就した代償としてパワーが弱まっちゃう。どうなる、世界……というハナシ。

バカバカしさでは何日か前に観た『ビルとテッドの時空旅行』とどっこいどっこいだろう。ツッコミどころ満載だ。
マックスは結局、何をしたかったん?石油が出たら満足しなさいよ。
バーバラは結局、どうなりたかったん?ファッションとか髪型とか積極性は、石のおかげじゃなくて、あんたの気の持ちようだよ。
そんな悪役の動機の弱さが、物語の弱さになってる。
舞台を1984年に設定した意味合いも、もうひとつピンとこないし。

でもいいんだ。ガル・ガドットが美しいから。あの浮かれたチアガールみたいなコスチュームを着こなすだけでも大したもんだ。
クライマックスの金ピカバージョンなんて、もう女神様、ガドッド様。

エンドロール中にオマケ映像として、パワーを持ったおばさんの映像が突然映る。え?誰この人、と思ったらクレジットに「Lynda Carter」と出て、ああ元祖ワンダーウーマンご健在でしたか!と納得。見てましたとも。すぐ分からなくてごめんなさいだけど。