おやぢロックの友:アウトテイク

アクセスカウンタ

help リーダーに追加 RSS 虹の女神

<<   作成日時 : 2009/01/13 05:12   >>

トラックバック 0 / コメント 0

桜井亜美『虹の女神』(幻冬舎文庫)を読んだ。
読まないよねフツー、桜井亜美。女子大生くらいに人気なんでしょ?女子高生かな。これは、熊澤尚人監督による映画版がとても良くて、それでそのー、ブックオフで105円だったもので…。なんで言い訳してるのか分からないけど。

学生時代の女友達・あおいが、飛行機事故で死んだ。智也は、あおいと過ごした日々を回想する・・・。

原作かと思ったら、ちょっと違って、もともと桜井亜美が映画のシナリオ用に書いた物語を、映画のプロデューサー・岩井俊二と共にブラッシュアップした小説、とのこと。
だから大まかな物語は、映画版と同じ。そして桜井亜美を初めて読んだが、意外に(人気作家に対して失礼ながら)よかった。やっぱり偏見や先入観はよくないね。

ただ、これは文章の上手い下手ではなく、好みとして、僕には馴染まなかった。
「借り物の微笑でパフォーマンスするヴェネチアの仮面劇だ」だの「残忍なロシアン・ルーレットを楽しんでいる神に」なんていう、独特の比喩が、もー徹底的に僕に馴染まない。
この小説は主人公・智也の一人称「ぼく」で書かれていて、つまり、この気取った文章は、桜井亜美というより「智也」が書いているかと思うと、余計にムズムズする。

小説と映画版の違い・・・そして映画版の方が圧倒的に魅力的だった部分は、主人公たちが大学の映研で作る劇中映画『The End on the World』の撮影シーンだ。映画版では、おそらく熊澤尚人監督の思い入れも加わって、この劇中映画がずっと大きな意味を持っている。

彼らが作る、いかにも学生映画っぽく、青臭い短編。映画版ではその完成版をフルで観ることが出来る(当たり前だが、これも熊澤尚人監督作品なわけで)、そこに映し出される、輝かしい日々。まだ生きて動いている、あおいの姿。ちょっと、たまらんよ。
これは「文章」ではなく「映像」の強み。

設定テーマ

関連テーマ 一覧

月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文